こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

最悪の先にある最悪を考える

2020年03月11日 | 自然災害・事故・感染症
以前ほど悲観的ではなくなったので、今は悲観論者ではないと思っている。かつては後先のことをあまり考えない浅薄な人間だったので、こうなったらどうするかということを少しは考えるようになったのは悪いことではないだろう。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全世界的に株価が乱高下しているそうだ。株のことは良くわからないが、月曜日にテレビ東京のドラマ”病院の治し方”を見ていたら、「NY市場で2000ドルを超える下落!」と速報として流されていたのだから大変なことなのだろう。一旦下落して、さらに下落したということだったらしく、私的には、最悪の先に最悪が待っていたということなのかと思う。新型コロナウイルス感染症が一体どのようなものか掴めないでいるなか、今後の広がりやそれに伴う影響が一体どうなる全くかわからない。今できることは、最悪の場合どうするか、そして一体何が最悪かということを、思考停止に陥ることなく考えることだ。


今日は3.11、東日本大震災から9年経った。巨大津波という最悪の事態の先に、原発事故という悪夢が重なった。心や体に負った傷の癒えない人、故郷に帰ることのできない人は少なくない。9年前、こんな事態を一体どれほどの人が思い描いていただろう。

何事においても、最悪の場合を想定することが大事だそうだ。悲観的、というのではなく、現実に起こりうる、その場合どうするかということを、実務の上で考えるということだ。想定しうる最悪の場合に対してシミュレーションを行い、心構えを持つ。
どこかに避難するとかそんなことではない。そうなったらどうするか、その時どうするか、ということを考えるだけでいいだろう。先日、NHKで首都直下型地震の恐怖についてのシミュレーションドラマがあったが、ああいうものから目をそらすことなく、自分自身のこととして考えたい(NHKスペシャル「パラレル東京」 | NHK「体感 首都直下地震ウイーク」)。そして、自分にできるほんのわずかなことをやってみたらいいと思う。


忘れてはいけない

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