WHOがパンデミックを宣言した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、ヨーロッパでの感染拡大が医療崩壊といいうる状況に陥っている。友人のFBを読むと米国でもパニックのような状態になっているようで気の毒だ。
日本でも感染者の拡大はゆっくり進んでいる。気を緩めずに頑張りたい。このままの推移で、ある程度の人が感染すれば、医療崩壊を引き起こすことなく、中高年者・基礎疾患のある人が重くなりやすい肺炎ということに収まっていくだろうが、それまでに何年かかるか。
とにかく、クラスターの発生を抑えていけばなんとかやり過ごすことはできるだろうが、その業界の方への影響は深刻で、前の職場に通勤していた時に利用していた施設の方々の悲しそうな顔が目に浮かびいたたまれない気持ちとなる。
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こんな状況でだいぶ楽になったとはいえ、朝晩の通勤ラッシュはそれなりにある。一定期間、外出禁止令でもを出したら中国のように押さえ込むことが可能かもしれないが、致死率の高い病気ではないし、ある程度の人数が感染していないと感染拡大の繰り返しとなるのでそこまでしたら却って逆効果かもしれない。
私の場合、家で仕事をしたくても、生検検体、手術検体から標本を作る、顕微鏡を使って診断する、術中迅速診断に対応する、などといったことは家ではできないので、病院に行かざるを得ない。私に限らず、勤務医は病院に行かないと患者さんをみることができないので、ほとんどの医者は病院に行って診療業務を行う。放射線科の先生は画像診断だけは在宅勤務ができるようだが、血管造影など特殊な撮影は家ではできないので、やっぱり病院に行く。医者だけでなく、通勤電車に乗っている人、それぞれの事情がある。さすがにわざわざ通勤ラッシュに突っ込んでくる野次馬はいないだろう(不要不急の外出とは - 2020年3月2日)。
それにしても、車内で咳払いをしただけでちらっと一瞥されるという緊張状態はいつまで続くのだろう?空気感染するわけではないので、そこまでナーバスになる必要はないのに、なんとなく居心地が悪い。毎年、この時期は花粉症対策でマスクをしているので、マスクをしているのは自分的に違和感はないのだが、この緊張感はなかなか辛い。
冷静になって考える