日の出の位置がいつの間にか南に降りてきていて、季節の移り変わりを実感する。
夜明けの時間もずいぶん遅くなってきた。
まだしばらくは蒸し暑い日もあるようだが、それも秋分までだろうから、あと少しの辛抱だ。
少し前のこと(少なくともマルチーズのコロはまだ元気だった)、私のブログについてあるブロガーさんから、
『ウクライナ戦争に入ってからは、日を追うごとに、世界について書けなくなってきた、』
とその方のブログの中で書かれた。
ほかにも結構な書かれようで、まあ、ボロクソだった。
その方にはこれまでにも時々私の文章についてそのようなことを書かれていたが、それは私にもっといい文章を書けよと励ましてくれていたのだろう。
だが、今回は、自分でも、以前に増して文章が散漫になっているがはわかっていただけに、もう、(ブログ書きを)やめてしまおうかと思うほど落ち込んだ。
ロシアによるウクライナ侵攻という、あり得ないと思っていたことが起こり、その後は、今後の世界情勢がどちらに向かっていくのかがわからない状況となっている。
それは、世界中の人が同じような思いでいて、ロシアのプーチン大統領自身もどうしていいかわからなくなっているのではないだろうか(まあ、彼の場合、侵攻を始めた段階で訳が分からなくなっていたのだろうが)。
その原因は人間の愚かさであるというところまで気づいてはいたが、具体的に言語化するのは難しいと思っていたところだった。
どうやって世界を包む現状を俯瞰し、どう解析していったらいいのだろうか。
誰もが信じられないことが目の前で進行していて、いまのところミサイルこそ飛んでいないが、ウクライナからの避難民は目の前にいて、それは中国北朝鮮ロシアによって日本が脅かされたら起こりうることだ。
このことこそが現実であり、ではそんな人を前にして自分たちは一体何ができるというのだろう。
暴力、強権、権威主義がはびこる世界で、明るい未来や平和を論じることはもはやナンセンスであり、せめてプーチン大統領が核兵器を使用しないことを祈るのがせいぜいだ。
権威主義的国家に比べると日本はとても素晴らしい国だが、国内的にはもうグダグダで、まず、野党には全く期待できない。
それにもかかわらず、内閣の支持率は低い。
自分たちの選んだ自民党による現内閣を支持しないというのはどういうことなのだろうか。
現内閣を支持しない人たちが誰にこの国を付託しようとしているのかが全く見えない。
結局のところ、自民党の中から誰かを総理にするしかないわけで、かといって、今のこの状況を完全に打破できるような政治家がいるか、いるわけがない。
そしてこのブログはどこに向かっていったらいいのだろう。
このネットの世界・・・その方のいうところの”ネット荒野”で何をどう発信し、考えていけばいいのか途方に暮れてしまう。
社会や人の動向を観察し、分析し、その方向性を考え、それを言語化して発信することは困難なことではあるものの、社会にとって有意義なこととおもうが、このレベルの”ネット荒野”に対してそんなことをする価値はあるのだろうかと考えてしまう。
私の心の備忘録として始めたブログが、いつの間にかある方にとっては社会を俯瞰すべく役割を負わされてしまっているのは、思ってもみなかったことではあるが、幅広い視野を持って思いを発信していく必要がありそうだ。
身辺雑記から世界を見るという作業というのは、顕微鏡所見から全身の状態を診断する病理医の仕事に通じるものがある。
くだんのブロガーさんはキッパリとした性格なので、見切りをつけた私のブログを読むことはもはやないだろうが、読者の一人が減るだけと、気にすることはしないようにしよう。
めげずに続ける
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