こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

終身雇用の否定を賃金上昇に繋げる

2022年09月20日 | 日本のこと、世界のこと
台風14号は日本側をなぞるように進うちに勢力を削がれ、暴風域は夜中のうちに消えた。
それでも朝は強風が吹いていたが、先週末のうちに妻が台風に備えておいてくれたおかげで、家や庭に目立った被害はなくやり過ごすことができた。
残念ながら台風一過とはいかず、前線のせいで雨は今日1日続くらしい。

昨日、少子高齢化についての特番がNHKで放送されていた。
最後のほうしかみなかったのであれこれ言えないが、終身雇用とかそんな働き方についての話題もあった。
会社が人の一生を拘束して働かせるという終身雇用は昭和的働き方の象徴であり、労働者はそこに閉塞感を感じるよりは安定を感じ、何も考えずに黙々と”ガマン料”を受け取って一生を終えた。
このシステムは、その土地に縛り付けて農業に従事させた、日本のムラ社会そのものであり、会社や社会にとって極めて都合が良いものだった。
このシステムに不具合があろうがなかろうが、一生働かされたのちに年金として、現役時代にためておいた金を戻してもらうためにはその循環から抜け出せず、これまで脈々と存続してきた。

どんな働き方でも、”会社”もしくは”社会”がほうっておいても成長していたらそれでよかったが、方向が間違っていたらそのシステムは崩壊する。
そして今、日本はまさにその危機の渦中にある。
経済的にも文化的にも日本はもはや中国、韓国に抜き去られ、なにもなくなりつつある。

NHKの番組では、ベテランの記者のような人が、

終身雇用にもいいところはありますよ

と、発言していた。
確かに、NHKのニュース番組では若手とベテランが組んでうまい具合に機能しており、MC一人に頼り切りの民放よりはよほど質は高い。
だが、それをNHKが甘んじて受け入れていたら停滞を免れなくなってしまうのではないかと不安を感じた。

そんな心配をよそに、若い人は終身雇用という考えに縛られずに生きるようになってきている。
若い世代は転職に対して抵抗はないようで、大企業に就職し、そこがよければいてもいいし、合わなければ辞めるし、そもそも初めからステップアップのための就職という考え方もあるようだ。

優秀な人材ほどそんな動きをするだろうから、企業は引き止めのために賃金を上げざるを得なくなるだろう。
せめて、そんなところが賃上げのきっかけになってくれたらいいと思っているのだが、甘い考えだろうか。
そして年長者たる私たちはそんな若者の行動を肯定し、応援しなくてはいけないと思う。
役所の人事をどうするか

ブログランキング・にほんブログ村へ

ランキングに参加中。

応援お願いします! 

 PVアクセスランキング にほんブログ村