娘のフィアンセ君が今朝、羽田からの飛行機で留学先の英国に帰っていった。
エリザベス女王の葬儀に参列する天皇皇后ご夫妻の出発が明日で、ほっとしていた。
彼の場合、日本に来たくて来たわけではなく、娘に会いたくて日本にやって来ただけなので、私たちとしてはホームステイとはちょっと違う微妙な受け入れ方となった1ヶ月だった。
日本語の勉強もしていたが、娘との意思疎通には不要だったので、今後も続けるかどうかは分からない。
昨晩は、ヨーロッパでは生の貝を食べることがないというので、妻が貝を多めに入れたちらし寿司を用意してくれ、舌鼓をうっていた。
そういえば、食材を買いに連れて行ったスーパーに鮮魚がたくさんあったのに驚いていたそうだ。

彼はギリシャ育ちで、バルカン半島の国同士のことを少し話してくれたことがあるが、それぞれの国の経済格差は大きく、ギリシャよりも貧しい国はたくさんあって、差別もありそうだった。
ギリシャに帰ってもそれほどいい就職先はなく、学位をとったら米国とか日本のような裕福な国を目指すために、帰ってまた研究を頑張るらしい。
そういう意味では彼にはいいリフレッシュ休暇だったかもしれない。
彼の場合は娘が日本にいるからということも動機の一つにはなっているであろうが、そもそも一緒になるかもわからない。
二人のことは二人で決めることだから、あまり関わらないでいたい。

彼が帰る街の気温は12度。
ついこの間まで熱帯の暑さだった日本との違いは20度もある。
そういえばエリザベス女王への弔問の人の装いはすっかり冬物だった。
冬はエネルギー供給の問題が深刻化するが、イギリスは北海油田があり、そう寒い思いはしないのではないかと思っている。
そうはいってもすぐそばで戦争が行われていることを考えると、いろいろと心配ではある。

明日のこと、否、数時間後のことすら全く分からないということを実感する今日この頃。
コロナ禍で、どんどん内向きになってしまっていた自分を反省する。
昨日、FBをたまたま開いたら、国際学会に行って来たという先生の投稿があった。
元々出好きの人だったが、もう活動を再開していたと驚いた。
オンラインも悪くはないが(それすらしていない)、現地に足を運ぶということも大切だろう。
フィアンセ君にしても、日本に乗り込んできたというのは思いのほか活動的であり、これなら娘を大切にしてくれるかもしれない。
彼のおかげで多少はよその国のことに関心を持てたかもしれず、このことは続けていきたい。
やることはまだ沢山ある
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