きまぐれ鳥見んぐ

野鳥たちとの出合いを求めてのきまぐれ鳥見日記

*掲載している画像の無断複写・転用は固くお断り致します*

アネハヅル!’21.6/1

2021年06月17日 | 庄内地方
スマホに連絡があり、アネハヅルが飛来しているとの事。しかも、6羽の群れで・・・。あり得ない、こんな事。「アネハヅルは、ウクライナ・トルコ東部から中国東北部にかけてのアジア内陸部で繁殖し、アフリカのナイル川流域・中東・インド・中国で越冬。日本には迷鳥として稀に渡来。北海道・本州・九州・八丈島で記録がある。」と、某図鑑に載っている。また、8,000m級のヒマラヤ山脈を越えて移動する様子を、テレビ番組で見たことがある。そんな超レアなアネハヅルが山形に、しかも6羽でやってきたのだ。

 明日は赤い鳥さんを撮りに行く予定だったが、赤い鳥さんを撮ってる場合じゃないぞ。これは、行くしかないでしょう。あのアネハヅルが、しかも6羽!こんな機会はもう2度とないだろう・・・という事で、この日、早朝4時半頃家を出て、現地に到着したのが、6時半頃だった。通勤時間帯前に見つけたいと思い、一帯の田んぼをぐるぐると1時間ほど探し回ったが、一向に見つからず。1時間ほど仮眠して再度探した。なかなか見つからず諦めかけていた時、地元の男性らしき方が車で通りかかり、「ツルをさがしているんですか?この農道をまっすぐ行くと、車がいっぱいとまってますよ。」と教えてくれた。本当にアリガトウ。そして、言われた通りに行くと、4,5台車が止まっていた。こうして、何とか、無事にアネハヅルに出会うことができた。
 アネハヅルは緑の草が生い茂る休耕田にいた。体長約80cmと日本で記録されているツル類では一番小さい鳥さんだ。近くにいたアオサギよりも一回り小さい感じだ。6羽一緒にいるが、1羽、足をかばうようにして歩く個体がいて、どうやら足を怪我しているようだった。なので、他の仲間たちが歩きながら移動していくと、この個体だけ取り残されて離れていたり、後から遅れて歩いて移動したりと、ちょっと心配な感じだった。でも、飛ぶ様子を見ると、他のアネハヅルたちと一緒に飛んで移動しているので、飛ぶのは問題ないようだった。

 こんな感じで、1時間半ほど観察撮影して、アネハヅル達に別れを告げ、帰路に就いた。数日間滞在した模様だが、いつごろまで観察されたかは不明。



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大山下池’19.11/27

2019年12月08日 | 庄内地方
山形県唯一のラムサール条約登録湿地となっている鶴岡市大山の上池・下池。今回は、下池に行った。


お目当ては、ミコアイサ、トモエガモ。そして、カモを狙う猛禽類だ。自宅から下池までは、約1時間半。現地には、10時頃到着。まずは、全体をずーっと双眼鏡で見回した。残念ながら猛禽はいないようだ。カモ類は、奥の方にたくさん集まっていて、土手側には、マガモとヒドリガモ中心に少しいるといった状況だった。
まず、最初に目についたのは、白く、首が長い水鳥。カンムリカイツブリだ。全体で、5,6羽いたが、その中で、2羽はカップルのようで、求愛行動を観察することができた。2羽が向き合ったところで、「これは、もしかして、ハートマークが出るかも。」と、ずっと粘り、その一瞬を撮ることができた。


次に見つけたのは、同じく白さが目立った潜水ガモ。ミコアイサだ。お目当ての鳥さんだ。何といっても「パンダガモ」と呼ばれるくらい、パンダ顔が何とも言えずかわいい。なかなか近くには来てもらえなかったが、じっくり見ることができた。


最後に見つけたのは、ヒドリガモの中に1羽だけ頭部の色の違うカモ。アメリカヒドリだ。アメリカヒドリは、ヒドリガモとの交雑個体が多いので、要チェックだ。一番の識別ポイントは、頭部の色彩。ヒドリガモの頭部の色は、主に橙赤褐色。額から頭頂にかけては橙黄色。一方のアメリカヒドリは、眼の周囲から後頭にかけて、黒く幅広い帯があり、緑色光沢がある。二つ目のポイントは、体の色。ヒドリガモは、主に灰色で、胸は赤褐色だ。一方、アメリカヒドリは、体の色は、主に赤褐色だ。これに照らして観察すると、この個体はアメリカヒドリだと思う。


たくさん観察・撮影したところで、隣の高館山に上ってみた。ミヤマホオジロなどの冬小鳥を期待したが、声すら聞こえなかった。今日は、猛禽、冬小鳥には出会えなかったが、カモ類に十分楽しませてもらった。

【出会った鳥たち】 マガモ、コガモ、ヒドリガモ、アメリカヒドリ、オナガガモ、ミコアイサ、オオバン、カワウ、コハクチョウ、カンムリカイツブリ、モズ、エナガ、シジュウカラ 他
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

庄内で鳥見’19.10/15

2019年10月21日 | 庄内地方
本日は、飛島へ2泊3日の鳥見に出発・・・の予定だったのにぃ・・・。(泣)「海上荒天につき欠航」のお知らせ版が。8割方だめかもと覚悟はして来たのだが・・・。旅館にTelして、明日から1泊2日に変更。たぶん明日は大丈夫でしょう。ただ、定期船「とびしま」はただ今ドック入り中で、代船「さんふらわぁ2」が就航している。この船、「とびしま」よりも小型で、波風に弱い。なので、欠航率が高いのだ。若干の不安はあるものの、あとは天気次第だ。
・・・という事で、さて、この余った時間をどうしようかと考え、港近くの日和山で鳥見してから帰ることにした。駐車場に車を置き、道路向かいの日枝神社へと向かった。渡り鳥が立ち寄ることを期待していたが、シジュウカラ、メジロぐらいしか見当たらず。粘って粘って、やっと見つけたのがシロハラだ。シロハラを含め、ツグミ類は警戒心が強く、なかなか開けた所には出てくれないのだが、この個体は、若干警戒心が薄いのか、運よくいいところに止まってくれた。あと冬鳥で観察できたのは、ジョウビタキだった。声のみだったが・・・。夏鳥で見つけたのは、クロツグミ雌のみだった。夏鳥はすでに南に渡って行ったのかもしれない。最後に出会ったのが、アオゲラ。比較的近くに来てくれたが、何しろ暗い。ISO感度を上げて撮ったが、手持ちにはかなり厳しかった。1時間半ほどの鳥見だったが、撮れたのは、シロハラとアオゲラのみだった。ここには、渡り鳥はあまり来ないのかなぁ? よし、気持ちを切り替えて、明日から飛島だぁぁぁ!

【出会った鳥たち】 メジロ、シジュウカラ、コゲラ、アオゲラ、ジョウビタキ、シロハラ、クロツグミ


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鶴岡市大山下池’17.10/16

2017年10月18日 | 庄内地方
例年ならこの時期は飛島にわたって、夢のような鳥見の時間を過ごしているのだが、昨年と今年は訳ありで飛島を断っている。なので、マイフィールド巡りをしよう・・・かと思ったが、夏鳥が去り、まだ冬鳥がやって来ない。どこに行けばいいのかなぁ・・・と思っていたら、「大山下池に○○○○○○○○が来ているらしい。」との情報をゲット。確認すると、どうやら抜けたかもしれないという事だったが、ラムサール条約登録の下池なら、いろいろな冬カモも見られるので、思い切って行ってみることに。9時過ぎに到着し、早速下池へ。まあまあ冬カモが集まっている。マガモ、コガモ、オナガガモ、ヒドリガモ。そして、カンムリカイツブリが4,5羽。オオバンが10羽+。ダイサギ、コサギも結構いる。頭上をマガンが4羽飛んで行った。エサ取りに田んぼに行ったのかな?枯れ木にカワセミもいる。カワウは10数羽といったところ。しばらくカンカイを撮っていたが、飽きてきたので車に戻り、山に上ってみることに。高館山には、今年の春、探鳥会に参加して初めて登った。何か冬鳥でも出ないかと期待して、上の広場の所まで行ってみたが、見聞きできたのは、ウグイスとコゲラ、アカゲラ、アオゲラ、メジロ、シジュウカラくらいだった。やや遠くの木にモズがとまって、高鳴きをしているのを数枚撮って車に戻ろうと思った時、何やら小鳥が動くのが見えた。急いで確認すると、何と、コサメビタキだ。10月も半ばというのに、まだいるの?と思いながら写真を撮っていると、????なんか口元が変だぞ。モニターで大きくして見ると、下のくちばしが脇に大きくずれてしまっている。イスカの嘴みたいになっている。何かに嘴が絡まって、それを無理に引っ張ってずれてしまったのだろうか?これで虫を捕れるのかな?これから無事生きて南の国に帰って行けるだろうか心配だ。お昼も過ぎたので、車に戻ろうと坂を下って行った。アカゲラやアオジを観察し、歩き始めた時、草むらから4,5羽、小鳥が飛び出して、木の枝にとまった。何だろうと双眼鏡を向けると、何と、ミヤマホオジロだ。もう渡ってきているんだなぁぁぁ。さっきは帰る前の夏鳥を見て、今は渡ってきたばかりの冬鳥を見ている。何だか、飛島にいるみたいだ。飛島に行かなくても、海に近いところだと、両方見ることができるんだなぁ・・・と思った。今日は思い切って来て良かったぁぁぁ。

【出合った鳥たち】マガモ、コガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、カルガモ、オオバン、カンムリカイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、トビ、マガン、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、カワセミ、カケス、モズ、コサメビタキ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、ミヤマホオジロ、アオジ

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トキ’16.12/4

2016年12月28日 | 庄内地方
前日、忘年会の席で、トキの情報をいただいた。その時は、それほど乗り気ではなかったが、翌日の天気で気分が一気に盛り上がってしまった。朝、目覚めに外に出てみると、雲一つない青空。白くなった月山が朝日に輝き、何という美しさ!これは鳥見に行くしかないでしょう。・・・という訳で、一旦家にカメラを取りに戻り、そこから現地へと向かった。現地に着くと、田んぼの中に車が二台、不自然に止まっている。「もしかして、いるのかな?」と、車の中から双眼鏡で探すと・・・いた!トキだ。急いで車を動かし、車の中から観察・撮影した。学名「ニッポニア・ニッポン」がトキだ。初めて出合うトキは、翼が薄ピンク色でとても美しい。このトキ、なぜかアオサギと行動を共にしているようだった。アオサギは獲物を狙うようにじっと一点を見つめ、不動の構えでいたが、その近くをトキがエサを探しながらうろうろ・ちょろちょろしている。アオサギの「うるさいなぁ、トキ。ちょっとは静かにしトキ。」の声が聞こえそうでおかしかった。約1時間ほどした時、アオサギがしびれを切らしたように飛び立った。すると、トキも後を追うように飛び立ったのでした。

【出合った鳥たち】 トキ、アオサギ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする