大江町の鳥「町鳥」は「ヤマセミ」だ。大江町を流れる月布川は清流として知られ、釣りの時期には県内外からたくさんの太公望が訪れる。その月布川にはヤマセミが生息しているが、警戒心が非常に強く、なかなか姿を観ることができない憧れの鳥さんだ。自分も毎年ヤマセミを探しに出かけているが、ほとんど空振りで終わることが多い。この日も、ヤマセミを求めてポイントに出かけた。川沿いのとまりそうな木々をていねいに探したが、見つからなかった。でも、鳴き声が聞こえたので、声のした方向を探すと、木の枝から飛び出して川沿いに低く飛んでいく姿を発見。そして、すぐ後を追うようにもう1羽飛んでいくのも観ることができた。カメラにおさめることはできなかったが、久しぶりにヤマセミを観ることができたので良かった。
でも、このまま手ぶらで帰るのはもったいないので、他の鳥さんを探して歩いた。まずは、遠くから「ピィー、ピィー。」と猛禽の鳴くような声が聞こえてきた。山の斜面を探していくと、白っぽい姿を見つけた。よくよく確かめると、クマタカだった。自分がよくクマタカを観察しているポイントから少し離れているが、まあまあ、この辺りに居てもおかしくはない。かなり距離はあるが、一応証拠写真に撮っておこう。しばらくすると、上空を飛ぶ猛禽を発見。急いでカメラを向けて撮ってみたが、見つけるのが遅かったため飛び去って行く姿になってしまった。もう少し早く見つけていればなぁ・・・。画像を確認すると、クマタカだった。飛び立ったのかととまっているところを確認すると、まだとまっている。別の個体という事だ。2羽観ることができてラッキーだった。そして、飛び去った個体、そ嚢が大きく膨らんでいる。もしかすると、獲物を受け取ったのかもしれない。
<クマタカ2個体>
うろうろ歩いていると、よく聞こえてきたのがカワガラスの声。すでに繁殖期に入ったのか、カワガラスのさえずりを聴くことができた。移動するたびにカワガラスが居て、合計5羽ほど確認することができた。
<カワガラス>
川の様子を見回していると、何やらカモっぽい鳥さんを見つけた。カワアイサ雌だった。この辺りでカワアイサと出会ったのはもしかすると初めてかもしれない。
<カワアイサ雌>
最後は、クマタカを観ていた時に、視線の先を横切った鳥さん。木にとまったところを確認すると、オオアカゲラだった。かなり遠かったので、一応証拠写真という事で。そして、ついでに、川の中州に居たセグロセキレイ。
<オオアカゲラ雄、セグロセキレイ>
今日は、写真は撮れなかったもののヤマセミの飛ぶところを観ることができ、おまけにクマタカのとまり物と飛ぶところを観ることができ、収穫大の半日鳥見だった。
私も渓流釣りしていた頃は,しょっちゅう見ていましたが,最近はなかなか会えません。
それより,なにより,カワガラスがさえずっていましたか!
いつも早いのですが,もうそんな季節になってしまったんですね~。
油断なりません。
コメント、有難うございます。
カワガラスのさえずり、私もびっくりしました。
カワガラスの繁殖時期が早いのは分かっていましたが、まだ1月。さすがにさえずりは予想外でしたね。
定期的に観察できればいいのですが、なかなか、いろいろとこの時期はありまして・・・。
できれば、巣立ち雛には出合いたいものですが。