飛島最終日。夜明け前、風の音で目が覚めた。窓がガタガタしている。海は大丈夫だろうか。薄っすらと夜が明けてきたので、カーテンを開けて外を見ると、道路わきののぼり旗や木が大きく揺れていた。 これじゃあ、鳥見どころか船も危ないかもしれない。まず、すべては夜が明けてからだと再びフトンに入った。それでも、船のことがやはり心配だった。波が白いしぶきを上げてコンクリートにぶつかっている。2~3mぐらいだろうか。結局、朝食前の鳥見はキャンセルし、7時半に朝食をとった。ご主人に船の事を聞いたら、「今日は大丈夫。明日は危ないよ。」ということだった。良かったぁ。何とか予定通りに帰れるぞ。食後、荷物をまとめてチェックアウト。いろいろとお世話になりました。大きな荷物は1時にマリンセンターまで運んでいただく。あとは、12時半頃までマリンセンターに行くように、半日鳥見だ。今日は風が強くて、あまり鳥は出ないかなぁ・・・と思い、学校裏とヘリポートにしぼって鳥見することにした。昼食は鼻戸崎だ。学校裏では、今日もミヤマホ3羽が姿を見せてくれた。あとは、例のビンズイにハクセキレイ、イソヒヨドリも飛んできた。シラガホオジロは見当たらなかった。山の方をマヒワの群れが飛び、 何とか証拠写真程度に撮ることができた。ヘリポートでは、何人かのバーダーが 集まっていたが、鳥が出ない!といった感じで、皆さん手持ち無沙汰だ。かろうじてホオアカを撮ることができた。時々小鳥が数羽飛んでくるのだが、ヘリポートのところには降りずに、藪に入ってしまう。やはり風が吹いているからだろうか。時間も迫ってくるので、鼻戸崎に移動し昼食をとった。 時々ツグミやヒヨドリが風にのって猛スピードで東やの上を通って行った。東やを出て、下に下っていくと、男の人が何かを撮っていた。何だろう?ちょっと近づくのをためらっていると、自分の近くの木にとまっているコサメビタキを見つけた。 結構動きの速い鳥だが、めずらしく物思いにふけっている。バチバチ撮っていると、近くの枝にエゾビタキがとまった。2羽見比べると、エゾビタキの方が明らかに大きい。学校に最後寄ったが、特にこれといった鳥も現れず、ここで飛島探鳥は終わった。マリンタワーまで歩くこと約35分。すでにたくさんの人たちがいる。釣り客、バーダー。Y○○○のツアーの人たちもいた。昨日来て、今日帰るのか。明日天候が崩れるというので、予定を早めたのだろうか。自分は予定通りだったが、天気が悪く、船が出ないと「島流しの刑」になってしまうので、今日帰ることにした人たちが結構いたかもしれない。という訳で、船内は満席状態だった。自分は窓側には座れなかったが、何とか真ん中の列に座ることができ、3日間の疲れと思い出に浸りながら、1時間半ぐっすりだった。ムギマキやシマノジコなど期待していた鳥たちには会えなかったが、のんびりといろんな鳥たちに出会うことができ、楽しい・夢のような3日間だった。
【出会った鳥たち】 ホオアカ・コサメビタキ・マヒワ・カシラダカ・ミヤマホオジロ・ホオジロ・メジロ・シジュウカラ・ツグミ・イソヒヨドリ