恒例となりつつある春の飛島探鳥。今回は何とか二泊三日で予定を組むことができた前夜は隣近所の花見で、9時ごろまで酒飲みだったので
朝起きるのがややつらかった。それでも何とか5時には家を出ることができた。さあ、いよいよ飛島へ向けて出発だ
(ちょっと大げさかな?)ここ数日ずっと天気が良く、島の鳥たちはすぐ抜けてしまうらしい。ちょっと心配ではあるが
それよりも期待のほうがずっと大きい。酒田港には7時ごろ着いた。ここで、Yさんからメールで島の鳥情報をいただいた。ヨーロッパビンズイ・オジロビタキ・イスカ・ヤツガシラ等々。これはすごい
早く飛島に行きた~い
でも、そんなこちらの熱い思いを知ってか知らずか、定期船「ニューとびしま」は8:45定時に出港。そして、10:15これまた定時に飛島勝浦港に着いた
いつものように、旅館の車で荷物を運んでもらい、自分は一人徒歩徒歩と歩いて・・・と思ったら、ご主人が「車にどうぞ。」と、乗せていただいた。飛島に来て4年目。初めての事だ。そんな大げさなことではないが、やっぱり車は楽ちんだ。こんな調子でずっと書いていたら、いつ書き終わるか知れないので、ここからは手短に書くこことする。今日のコースは、まずはヨーロッパビンズイの出ているという「ゴドイモ畑」。そこから畑巡りをしてヘリポート、鼻戸崎へ。最後に学校グラウンドを覗いて、海沿いに旅館に戻るというコース設定だ。ゴドイモ畑に着くと、すでに数人のバーダーが観察撮影していた。自分も早速皆さんのレンズの向く方向を探すと、
いた!ヨーロッパビンズイ
初鳥だ。はじめはビンズイとの違いがよくわからなかったが、次第に分かってきた
まずは眉斑。ヨロビンは眉斑が不明瞭だ。あっても薄く短い。次に体の色合い。ビンズイはやや緑っぽいが、ヨロビンはバフ色だ。ところで、このヨロビン。全く人を恐れないようだ。それこそ目の前2,3mのところまで寄ってくる。デジスコの自分は逆に2,3mバックしなければならない状況
。おかげで、超ドアップの顔も撮ることができた
この畑では、他にノビタキ♂にも出会うことができた。
次は畑巡りしながら、ヘリポートの方に移動した。途中、これといった鳥も出ず、
桜の花など愛でながら歩くも、だんだん疲れてきた。しかも、おなかがすいてきた
時計を見ると、1時近い。道理で・・・。アンテナ畑のところまで来た時、さっきゴドイモ畑でバッタリお会いした仙台のYさんにまたまたバッタリ。Yさんはマイ自転車なので、機動力バツグンだ。そのYさん、ちょっと急いでいる様子。「ゴドイモ畑わきの奥の畑にマミキビが出たそうですよ。」一瞬、ピンとこなかったが・・・、え~っ!マミキビ=マミジロキビタキ
今まで飛島でず~っと探し求めてきた憧れの鳥さんだ。さぁ、どうしよう?すぐにでもUターンして駆けつけたいところだが、疲れてきたこの足には遠い。そして、おなかがぺこぺこ状態だ。仕方なく、まずは腹ごしらえということで、坂を下りヘリポートで遅い昼食をとることにした
ヘリポートでは、
マミチャジナイ・ノビタキ♀タイプを見つけた。少し休んで体力が回復したところで、またゴドイモ畑に引き返すことに。きつかったが、何とか間に合ってくれ~という気持ちだ。ゴドイモ畑の手前の2の畑のところに来たとき、向こうから歩いてくる人が叫んだ。「あれ~っ、あそこの木にとまっているの、マミキビじゃない?やっぱりマミキビだよ。」えっ、うそっ!どこどこ?
と探すと、白い眉毛にレモンイェローのおなか。間違いない、マミジロキビタキだ!だいぶ遠いが、ず~っと憧れてきた鳥さんだ。贅沢は言わない。小さいながら、何とか撮ることができた
見えなくなったところで、例の奥の畑に向かった。そこには、Yさんともう一人の方がいるだけだった。もしかして、さっきのマミキビがここにいたのかな?ということは、もういなくなったのかも?・・・と、しばらく待つこと数十分。「来た!」の声に一気に血圧急上昇だ
出た!
マミキビだ
しかも、今度はさっきよりず~っと近い。夢中でシャッターを切りまくる
それこそ心ゆくまでこの出会いを満喫することができた
少し心の余裕が出たところで、マミキビといっしょに現れたただの「キマユキビタキ?」やオオルリにもレンズ向け、ちょこっと撮り。時計を見ると、4時を過ぎていた。まだまだ夕食には時間があるが、足の疲れもあり、何よりも十分な満腹感を味わってしまったので、少し早めに宿の戻ることにした。夕食はビール1本飲んでのおいしい海の幸だ
9時過ぎにはふとんに入った。これで一日目終了。最高の一日が終わった。
おやすみ~。
【出会った鳥たち】ヨーロッパビンズイ・ノビタキ・マミチャジナイ・ツグミ・アカハラ・アマサギ・キビタキ・マミジロキビタキ・オオルリ・カシラダカ・ホオジロ・アオジ・メジロ・マヒワ他