日本海に浮かぶ飛島は、渡り鳥の中継地として、そして、本土では会えない大陸系の珍鳥に出会える島として、鳥見の世界に生きる人で知らない人はいない。しかも、飛島は我が山形県である。珍しい鳥との出会いを求めて日本全国から訪れるというのに・・・、山形県民であり鳥見人である自分が飛島に行ったことがない!これではいけない。いつか行きたい・いつか行きたいと思っていた。あちらこちらの掲示板で「飛島に行ってきます。」「行ってきました。」のうらやましい写真を見ながら思いは募り、そして最高潮となった。連休中の鳥見のフィナーレを飾るべく、5月6日、日帰りで飛島に渡った。これからも飛島に行くと思うので、記録として少し詳しく残したいと思う。
朝5:30、家を出る。米の粉ドライブインに寄り、一路酒田市へ。定期船の発着所に着いたのが7:45。乗船名簿に記入して乗船券を購入。2,040円也。ここで、庄内の探鳥会のリーダーをなさっているS藤氏と会った。知人6人で泊りがけの鳥見との事。羨ましい!いったん車に戻り、朝食のおにぎりを食べる。出航は8:45の予定。でも、30分ぐらい前から乗船できるらしい。 8:10頃早めに乗船し、窓側の席に座る。もちろん、海鳥を見るためだ。8:45、定時出航。初めはそれほど揺れなかったが、港の外に出ると揺れ始めた。予報では波は1.5mとなっていたが、結構揺れる。後ろの方の席の小さい子が泣き始めた。自分は船酔いはしないが、・・・怖い。どうも飛行機とか船とか、地に足が着かず揺れるのが怖い。何とか我慢しながら海鳥を探し、ミズナギドリを見つけた。飛島には10:15、これまた定刻に着岸。すばらしい操縦技術だ。マリンプラザ左側に東屋があり、そこから一応家にTeL。 初めての飛島ということで、一応業務連絡。さあ、ここから出発だ。帰りは2便の16:00。一応早めの15:00頃にはここに戻ることにする。右手のほうに歩き、「なごし旅館」左側の小道・階段を上っていく。がけ下のほうからヒヨドリの声と聞きなれない声がする。何だろう?階段を上ると畑があった。男の人が仕事をしていた。挨拶すると、「何かいるか?ここ行くと車の通る道に出るから。」と親切に教えてくれた。車道に出ると、鳥見してる人がいる。ここは待ち合わせポイントの「ウ」だ。飛島の車道は、南西から北東に山手と海岸沿いの2本。飛島を横断するように走っている。鳥見は、山手の車道沿いに進んでいく。ポイントで言うと、ウ~サ・シ・セのコース。「セ」で折り返して15:00にはマリンプラザに戻る。鳥見のポイントは、バードウォッチャーが数人陣取っているのですぐわかった。ウ~エの畑、エ~オの畑、オ~カの畑、そしてサのグラウンド。どうやら畑によく鳥が出るらしい。実際、確かに畑にスターたちが勢ぞろいだった。登場順に、キビタキ♂・ジョウビタキ♀・ルリビタキ若・ノビタキ♂・ベニヒワ♂♀等。一ヶ所で続けざまにキビタキとジョウビタキを見ることができるのは驚きだ。往復約6.5kmを4時間かけて歩いた。最後は「ウ」に戻り、そこからマリンプラザに下った。20分ぐらいでマリンプラザに着いた。15:00ごろ、また名簿に記入して、乗船券を購入。そして二階に上がった。実は、まだお昼ごはんを食べていない。出航までまだ1時間あり、ここで食べることにした。あわび丼1200円、さざえ丼800円。経済事情によりさざえ丼を注文。コリコリした食感と卵の半熟がとてもおいしかった。帰りも早めに乗船し、窓側へ。でも、帰りはずっと眠って行った。今日初めて飛島に渡ったが、バードウォッチャーの多さに驚いた。そして、同じ趣味を持った人に、初対面なのにいろいろと気軽に話しかけることができ、うれしかった。いつまでも飛島の自然を大切にしたい。地元酒田市の方が、クリーン作戦の下見に訪れていた。
【今回出会った鳥・写真】
アオジ・カシラダカ・ツグミ・マヒワ・ジヨウビタキ♀・アトリ・ノビタキ♂・ルリビタキ若・ベニヒワ♀・キビタキ♂・オオルリ♀
また、文章まで「面白い」なんて恐縮です。自分は、ただ必死に書いているだけなので、これからShokoさんのこの言葉を励みに精進してまいります。