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頭で汗をかく選手(堀之内聖)

2006-09-27 20:40:59 | 浦和レッズ
堀之内聖選手といえば、地元出身で、高校時代に浦和市立を選手権ベスト8に導いている事実が有名です。東京学芸大在学時にも、ユニバで金メダルを得ており、即戦力の期待を受けて浦和に2002年に入団しました。

ただ、堀之内にとって不運だったのは、前の年に当時若手だった鈴木啓太がちょうどボランチのポジションを奪ったことです。鈴木啓太は堀之内より2歳年下ですから、鈴木啓太を置き換えて堀之内を使う発想はなくなりました。堀之内は1年目はサテライトのボランチという立場にとどまりました。

しかし、堀之内自身は、ポジションにこだわらず、どこのポジションなら試合に出られそうか、考えていました。その結果がDFへの転向でした。オフト前監督はさいたまシティカップのフェイエノールト戦で一度試しただけでしたが、ブッフバルト監督になってからは、まずは闘莉王のバックアップの立場を手にしました。

この年は2ndステージの終盤の優勝争いや、闘莉王が欠場した天皇杯で出場機会を得ました。しかし、当時の堀之内には、まだ弱点もありました。フィジカルコンタクトが弱く、ドリブルで相手に強引に体をねじ込まれると、突破を許す場面もありました。元ボランチでパスの精度が良いこと以外にも、何か長所を発揮しないと、サブメンバーからの脱出は厳しい立場でした。

しかし、翌年のサテライトの仙台戦で見た堀之内は、サテライトのレベルでは明らかに別格の存在になっていました。ドリブラーへの守備や、タイミングを見たオーバーラップ、周りのDFを動かすコーチングなど、当時の柱谷コーチから、堀之内はいつでもトップに上げられるとお墨付きをもらいました。

こんなときに、入団時は不運だった堀之内に幸運が巡ってきました。ネネの負傷離脱です。ネネに代わって右ストッパーに入った堀之内は、翌2006年には完全にポジションを手中にしました。堀之内は、テクニックで勝負するタイプのドリブラーに強く、動きを読む能力が高いです。おそらくこれはプロ入りしてからの努力で身につけた能力だと思います。堀之内は頭で汗をかく選手なのです。
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