スクラムハーフの技術

今日のペルシク・ケディリ戦は終了間際の10分しか見ていません。朝の早い私には即日アップは勘弁して下さい。今日は久しぶりのラグビーネタです。

ラグビーのスクラムハーフ(SH)といえば、スクラムやモールから生きたボールをスタンドオフに供給する役回りです。大型選手でないとできないポジションの多いラグビーで、唯一小柄な選手でもできるポジションです。そのため、日本ではスクラムハーフは小柄な選手と相場が決まっています。

ただ、対戦相手はスクラムハーフをつぶせばいいパスが出ないので、オフサイドに引っ掛からない範囲でスクラムハーフにプレッシャーを掛けます。いくら小柄でもできると言っても、ある程度は体の強さが必要です。

スカパーなどで特別料金を払わない限り、ラグビーのトップリーグのチームの映像は見られませんから、私のように片手間でラグビーを見る人にとっては、日本選手権の準決勝がトップレベルのラグビーを一日2試合テレビで見られる唯一の機会です。このときに、ヤマハ発動機のベテランSH村田亙選手のプレーを見ることができました。

村田といえば、フランスの2部リーグのバイヨンヌでプレーしていた経験もある、経験豊富な選手です。今までは何気なく見ていたSHのプレーですが、実はいろいろな駆け引きがあることが、村田のプレーでわかりました。それは、相手にパスが出るタイミングをわからせないことです。

テレビで見るとボールがどこにあるかは見えますが、村田の場合、足元にボールがあっていつでもパスを出せるタイミングなのに、しらばっくれて、ボールが出ないなあという仕草をしているのです。そうやって相手を油断させておいて、突然パスを出すという出し抜く動きを見せることがあります。

それは他チームのSHにはない技術で、ベテランの村田が今でもプレーできる大きな理由だと思います。今までは、ラグビーの面白さはバックスの走力やスタンドオフのパスだと思っていましたが、意外なところにも面白さは転がっているものです。