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白鵬の相撲

2007-05-26 22:27:21 | 他スポーツ
今日は欧州CLについて書く予定でしたが、相撲界に数年に一度のめでたい出来事が起こりそうなので予定を変更します。それは白鵬の二場所連続優勝で、横綱昇進はほぼ間違いないと思われます。

白鵬という力士は、入門当初は体重が68kgしかなかった、決して力士タイプの体型ではなかった人です。最初の時点では、親方が体重を増やすためにわざと稽古をさせず、ただ食べるだけの日々を送った経験もあります。

そんな白鵬は、相撲の取り口を見ていると、モンゴル人には見えず、日本人の力士と同じような内容の相撲を見せます。過去の力士に例えると、元横綱貴乃花を思い出します。貴乃花の取り口は、相撲を計算し尽くして、どう戦えば一番勝つ確率が高いかを選んで、それを冷静に実行します。

白鵬も、たまに投げを見せることもありますが、基本は寄りの相撲です。腰を落として相手の投げを食わないようにして、ゆっくりと寄り切る姿は、まさに貴乃花の相撲と同じです。昨日の琴光喜戦でも、貴乃花を彷彿させるような相撲の上手さを見せて、相手の廻しを切っています。

こういうタイプが気をつけなければいけないのが、むやみに体重を増やそうと思い過ぎないことです。貴乃花も、体重150kgの頃はいい相撲を見せていましたが、体重を160kgに増やそうと意識した途端に、相撲の切れがなくなりました。相撲経験のない私には、この10kgの差がどれだけ寄りの威力に影響するかはわかりませんが、人間が鍛錬で耐えられる体重の限界は150kg程度と聞いたことがあります。

これで横綱になるであろう白鵬ですが、横綱という地位は、決して負けることが許されない地位です。8勝7敗が二場所続こうものなら、間違いなく横綱審議委員会で引退勧告が議題に上ることでしょう。角界の顔として、土俵入りの責任も加わります。それでも、入門の時点で横綱になりたくないと思う力士は一人もいないでしょうから、下の地位でとどまった何百人の夢も背負って土俵に上がるわけです。

ただ、対戦相手も変わりませんし、土俵に上がって相撲を取るという意味では大関時代と同じですから、白鵬の普段の力をコンスタントに出せれば、十分に「強い横綱」と言われるようになると思います。白青時代になるか、白鵬時代になるかはわかりませんが、是非一時代を築いて欲しいものです。
コメント
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