Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

プレスの高等戦術(2004年国見対筑陽学園)

2007-12-24 16:56:39 | 高校サッカー
今日は年賀状を書いていた一日で、こういうときはサッカーも駅伝も何もない一日も悪くないかなと思います。私は高校サッカーは好きで、選手権だけですが見ているので、カテゴリーに「高校サッカー」を追加しました。今日はその第一号記事です。

かつて、Numberに載っていた記事で、当時のチェコ代表のブルックナー監督が、プレスの掛け具合を調節して、意図的にあまりうまくない選手にボールを持たせるという高等戦術があることを語っていたという記事を読んだことがあります。これはなかなか全員の意識が連動しないと難しいので、明確な成功例は一度しか見たことがありません。

それは、2004年の高校サッカー選手権の決勝の国見対筑陽学園戦でした。当時、国見に平山相太がいたこともあり、国見は優勝候補筆頭の評価でした。ライバルと目されていた、カレン・ロバートのいた市立船橋が、伊野波のいた鹿児島実にPK戦で敗れ、国見絶対優位というのが試合前の評価でした。

しかし、そんな国見の小峰総監督の取った策には驚きました。国見は、どんな年にも、体力レベルの高いチームを作ってきます。しかし、国見のプレスは、意図的に相手の両SBにボールを持たせるものでした。

あとで知った話では、筑陽学園の右SBは高校からサッカーを始めたという選手でした。おそらく、普段の試合では素早く周りの味方にボールを預けて、簡単にプレーしていたのでしょう。しかし、国見がわざとフリーにさせるので、それならばと自分でドリブルで上がっていきました。しかし、国見はそれを織り込み済みでした。

この右SBが上げたクロスがミスになるのを狙って、そこからカウンターで上がるのが国見の狙いでした。これで、早い時間に先制点を入れた国見は、このプレッシングサッカーで少しずつ相手の体力を奪い、終わってみれば6-0の圧勝でした。平山相太の国見というイメージを持っていましたが、チームとしての国見の戦いの方が強く印象に残りました。

しかし、あれから4年の歳月が流れ、今回の高校サッカー選手権には予選で敗退した国見は出ません。歳月の流れを感じますが、どんな高校が上位に来るのか、楽しみにしたいと思います。
コメント (2)
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親子二代レッズ

2007-12-24 10:35:40 | 浦和レッズ
浦和レッズも歴史を重ねてきて、そろそろかつての選手の子供が中学生、高校生という年代に入ってきた頃です。親子二代選手として有名なのが、横浜FMのFWハーフナー・マイク(息子)と元名古屋のGKディド・ハーフナー(父)の親子Jリーガーです。単にJリーガーになっただけでなく、息子のハーフナー・マイクはヘディングの強さだけなら日本一ではという武器を身に付けて戦力になっている点を評価したいです。

浦和の親子Jリーガーでは、同じ名前の親子、セルヒオ・エスクデロです。父のエスクデロは1992年に浦和のサテライトに在籍していました。息子の方はユース時代からトップ登録されているので、だいぶ前からいる印象ですが、実は1988年生まれの19歳とまだ若い選手です。帰化したことで、外国人枠に苦しむことはなくなりましたから、これから出場を重ねて父親を超えて欲しいものです。

実は、次の親子レッズ選手は、意外なところから生まれそうです。それは、元浦和DF田口禎則氏の娘、田口ひかりさん(14)です。現在JFAアカデミー福島に在籍中のひかりさんは、U-16日本女子代表に入るなど、実力的にも十分で、これからの成長次第ではレッズレディース入りも十分期待できそうです。

もちろん、ポジション的な兼ね合いもあるので、ひかりさんの卒業とレッズレディースの補強ポイントが合わないと、実現しない可能性もありますが、もしレッズレディースに入って試合に出場したら、親子二代を応援しているという特別な感慨に浸れると思います。
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