Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

エトワール・サヘル戦プレビュー

2007-12-15 17:19:35 | 浦和レッズ
この事前視察が(少なくともブログ上では)役に立つ日が来るとは、嬉しいような残念なような複雑な気持ちですが、実際に見た印象を元にして、エトワール・サヘルの分析をしてみます。

エトワール・サヘルは慎重な4バックの布陣を引くチームです。SBはたまには上がってきますが、基本は自陣に引いてバランス重視の作戦を取ってきます。中盤はダイヤモンドで、Jリーグで言えば清水の布陣と同じです。ただ、今回はトップ下の10番が警告累積で出場停止なので、ボックス型で来る可能性はあります。

私が見た、パチューカ戦では、1ボランチで試合中ほとんど上がってこなかったナリー(24番)のミドルシュートという意外な武器が出て1-0と辛勝しました。しかし、チームが本当にやりたい攻めは9番のシェルミティを使った攻めでしょう。シェルミティはそんなに激しく動き回るFWではありませんが、サッカーセンスが高く、相手の意表を突くパスが出せます。

また、エトワール・サヘルで警戒する必要があるのは、そのシュートレンジの長さです。Jリーグなら無理と思われるような距離から、積極的に打ってきます。DF陣は前目から思い切ったチェックが必要でしょう。

弱点は、SBの前のスペースです。パチューカはそれをよく知っていて、守備をほとんどしないトップ下のアルバレスをその位置に置いていました。ここからスルーパスが出て、パチューカは試合を優勢に運びました。浦和でその位置に入るのは、細貝と相馬になります。

特に相馬は、セパハン戦であれだけできたなら、その再現を是非期待したいです。アーリークロスでもいいから思い切って上げて欲しいです。延長はなく、90分で決着がつかなければ即PK戦というルールのはず(去年はそうでした)なので、思い切って攻めて勝利を呼び込んで欲しいです。
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通用した点もあり(12/13浦和対ミラン)

2007-12-15 13:00:58 | 浦和レッズ
携帯メールで書いていた原稿の、自宅PCへの到着が遅れ、更新が遅れたことをお許し下さい。

一昨日のACミラン戦、まず驚いたのがACミランの試合の入り方でした。普通、格上チームが格下チームと戦うときは、早い時間で決着をつけようとして、最初から激しいプレスを掛けてきます。ところが、この日のACミランは、ジラルディーノの1トップに、アンブロジーニ、ピルロ、ガットゥーゾの3ボランチを置く慎重策でした。

このスタメンを見たとき、浦和の攻撃はほとんど機能しないのではと思っていました。しかし、浦和も結果は0-1の敗戦でしたが、通用した部分もありました。それはサイドの攻防と中盤のパス回しです。細貝や相馬は守備で頑張り、相手のクロスを通させませんでした。

阿部勇樹や鈴木啓太は、攻撃につなげるという意味では多少物足りませんでしたが、長谷部を含めた中盤3人相互間のパスはある程度回っていました。しかし、一番浦和とACミランの差を感じたのは、浦和のFWがボールを受けるときのプレーです。Jリーグの感覚なら通るだろうと思われるスルーパスやサイドからのクロスは、全てACミランのDFにカットされてしまいました。

もちろん、ワシントンの個人技もまったく通用しません。浦和の攻撃はサイド攻撃が主体とは言っても、FWがポストに入ったり、サイドに流れたりといった、組み立て段階でのFWの関与は不可欠です。それが完全に封じられた事実には、やはり世界のDFはレベルが違うと感じました。

ただ、この試合をワンサイドゲームにしなかったのは、ネネの貢献が大きいです。ネネは足は遅いですが、相手に攻め込まれたときに確実に流れを切ってくれる老練さがあります。これが効いて、ACミランに連続攻撃を浴びないで済みました。

しかし、ACミランの技術の高さ、フィジカルの強さは思わず見入ってしまいます。カカのドリブルは、浦和のDFがいつもなら止められるだろうと思っていそうな動きをしていても、それを嘲笑うように突破していってしまいます。ピルロも、一見パスミスに見えるようなロングボールが、実は味方の走るスピードを計算していた絶妙なパスだったりします。

得点を決めたセードルフの運動量は、31歳の今でも健在です。これが世界だという技術を全面に出したミランを見て、やはりクラブW杯の真剣勝負は違うなと、この舞台(アジア王者)に辿り着いた浦和の残した結果に、感心した次第です。
コメント (2)
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