この試合がドローに終わり、内容も良くなかったのには多少は弁護の余地があります。まず、日本代表はウズベキスタン戦での突破を目指し、それを成し遂げてからわずか4日しか経っていません。しかも、ウズベキスタンから日本への7時間の移動もあります。
こういう試合は、豪州が3次予選の最終戦で中国に敗れたように、どんなチームにとっても難しいものです。しかし、そんな精神面は選手や監督に聞かないとわかりませんから、スタンドからでも見える理由を探してみます。
この試合が苦戦になった最大の理由は、日本のダブルボランチが両方入れ替わったことです。長谷部はウズベキスタン戦での退場で出場停止、遠藤は肉離れで欠場でした。そのため、代役のダブルボランチは阿部勇樹、橋本のコンビになりました。
ただ、日本代表の売り物はどこからでもパスが出せる、豪華な4人の中盤のはずです。しかし、阿部勇樹も橋本も守備的なボランチで、攻撃的な選手を陰でサポートするのが得意な選手です。パスはどうしても無難なものを第一に考えてしまいます。
その結果、日本の中盤からパサーが二人減った状態になりました。それでも、阿部勇樹と橋本がバイタルエリアに防波堤を築いて、攻撃を中村憲剛と中村俊輔に委ねることができればいいのですが、この日の阿部勇樹はパスミスで抜け出される凡ミスが出るなど、防波堤とは言い難い出来でした。
こうなるくらいなら、最初から中村憲剛をボランチに置いていつものパスサッカーを挑めばという悔いはあります。しかし、この日のカタールの出来も良かったです。ウルグアイから帰化したセバスチャンはいませんでしたが、最初はカウンターで走るだけだったのが、次第に慣れて前線でパスを回し、シュートのパターンを多彩にしました。
また、カタールの弱点のセットプレーも、ダブルボランチを下げてスペースを埋めることで、日本の中澤、闘莉王のパターンを封じました。ただ、カタールにとっては、この試合に勝たないと逆転3位はありません。
2002年W杯でセネガルをベスト8に導いたブルーノ・メツ監督の采配が注目されましたが、前線の選手を単純に替えるだけで、面白い策は見られませんでした。OGとPKでの1-1ですから、低調な試合と想像されていらっしゃる方もいるでしょうが、その通りです。
こういう試合は、豪州が3次予選の最終戦で中国に敗れたように、どんなチームにとっても難しいものです。しかし、そんな精神面は選手や監督に聞かないとわかりませんから、スタンドからでも見える理由を探してみます。
この試合が苦戦になった最大の理由は、日本のダブルボランチが両方入れ替わったことです。長谷部はウズベキスタン戦での退場で出場停止、遠藤は肉離れで欠場でした。そのため、代役のダブルボランチは阿部勇樹、橋本のコンビになりました。
ただ、日本代表の売り物はどこからでもパスが出せる、豪華な4人の中盤のはずです。しかし、阿部勇樹も橋本も守備的なボランチで、攻撃的な選手を陰でサポートするのが得意な選手です。パスはどうしても無難なものを第一に考えてしまいます。
その結果、日本の中盤からパサーが二人減った状態になりました。それでも、阿部勇樹と橋本がバイタルエリアに防波堤を築いて、攻撃を中村憲剛と中村俊輔に委ねることができればいいのですが、この日の阿部勇樹はパスミスで抜け出される凡ミスが出るなど、防波堤とは言い難い出来でした。
こうなるくらいなら、最初から中村憲剛をボランチに置いていつものパスサッカーを挑めばという悔いはあります。しかし、この日のカタールの出来も良かったです。ウルグアイから帰化したセバスチャンはいませんでしたが、最初はカウンターで走るだけだったのが、次第に慣れて前線でパスを回し、シュートのパターンを多彩にしました。
また、カタールの弱点のセットプレーも、ダブルボランチを下げてスペースを埋めることで、日本の中澤、闘莉王のパターンを封じました。ただ、カタールにとっては、この試合に勝たないと逆転3位はありません。
2002年W杯でセネガルをベスト8に導いたブルーノ・メツ監督の采配が注目されましたが、前線の選手を単純に替えるだけで、面白い策は見られませんでした。OGとPKでの1-1ですから、低調な試合と想像されていらっしゃる方もいるでしょうが、その通りです。