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南米予選の厳しさ

2009-08-01 17:27:32 | ワールドサッカー
サッカーの伝統国と、アウェーで戦うのはそう簡単にはいかないのが常ですが、南米は特に厳しいと言われます。他のどこの大陸でもない、18試合の長丁場で、全10ヶ国がホームアンドアウェーで対戦しますが、この南米諸国は独立間際の19世紀に、お互いに戦争をやって領土を取り合った間柄なので、仲は悪いです。

そのため、南米のチームとアウェーで対戦すると、宿舎の付近で夜に騒がれたり、エレベーターが突然故障したりといった、嫌がらせを受けると聞きます。また、アンデス山脈が横たわる南米大陸は、高地の試合があります。エクアドルの首都、キトは2600mの高地ですし、ボリビアの首都、ラパスは3600mと富士山の頂上並みです。

この高地をどうしのぐかは、他の南米諸国には頭の痛い問題で、特に今は代表選手がほとんど国外でプレーしていますから、高地に体を慣らす時間はありません。本来なら1週間は必要と言われているのですが、それならばと体が高地に拒否反応を示す前に帰ろうと、ぎりぎりに乗り込んでプレーするという方針で戦っているようです。

それでも、ブラジルはエクアドルのホームゲームで、2大会連続で敗れるなど、高地をホームにするチームには強豪国といえど、苦しんでいます。そのため、南米予選は、圧倒的な勢いで突き抜けるチームはほとんど出ず、大抵だんご状態からわずかに抜け出したチームが予選通過となります。

2002年日韓W杯の予選では、あのブラジルが最終戦まで突破を決められなかったほどで、ブラジルが予選落ちとなると、史上初の出来事になると多くのブラジル国民は恐れたほどです。また、レベルが下がるということは、通過圏内の4位は5割をちょっと超えた成績でも通過できることになり、エクアドルやボリビアなどの中堅国にもチャンスがあります。

エクアドルは過去2大会連続でW杯に出場していますが、アウェーでは9戦中1勝か2勝しかしないで勝ち上がっていると聞いています。そんな南米で行われる、コパ・アメリカに久々に日本が招待されるというニュースがあります。そのときは岡田監督が率いているとは限りませんが、どこでやるか次第では、地獄の苦しみを味わう可能性もあります。

いつか、日本代表も南米予選を通れるレベルにと願っていますが、こういう話を聞くと難しそうだなと思います。
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