岡野JFL鳥取入り

サッカー関連のオフネタですが、前香港リーグ所属の岡野雅行選手がJFLのガイナーレ鳥取に入団することが決まりました。本人が言うには、鳥取をJ1に上げてレッズと対戦したいとのことですが、最低でも2年掛かるので、そこまで現役でいられたら拍手を送りたいと思います。

岡野の思い出は数知れません。古株のレッズサポにはおなじみのネタで失礼しますが、ニックネームの野人は名付け親が現レッズの土田GKコーチで、当時岡野が長い髪にぼろぼろのジーンズをはいていたので、「お前野人みたいだな」と言ったことが始まりです。

岡野自身は最初はこのニックネームを嫌がっていたそうですが、次第に「走り回るプレースタイルだからこの名前もいいかな」と思うようになったそうです。今はスピードで勝負するストライカーの別名がよく野人と呼ばれるなど、サッカー界全体に定着しました。

また、プロ入り前に残した「野人伝説」もよく知られています。日大時代、バスケットシューズを履いている状態で、100m10秒台を出したとか、犬に追いかけられてもそれを振り切ったとかの身体能力に関する伝説や、当時大岩(鹿島)や藤田(熊本)らを擁して黄金時代だった筑波大に天皇杯の予選でゴールを叩き込んで岡野の名前を全国区にしたなど、運の強さもあります。

それでも、岡野の強運といえばやはりジョホールバルで行われたW杯予選、イラン戦のVゴールでしょう。あの当時、岡田監督は岡野の特徴がイランにばれないように、わざと最終予選で岡野を使わなかったそうです。そんな状態から延長で投入された岡野は、決定機を何度も外し、日本中を落胆させたのですが、最後中田英寿のシュートのこぼれ球に反応してVゴールでW杯を決めたことは、おそらく日本がW杯に出場するたびに語り草になると思います。

今回の鳥取入りは、相当待遇面では低下することでしょう。ただ、レッズを戦力外になったとき、あくまで現役にこだわりたいと言っていたことを考えると、JFLとはいえ行き先があっただけでも良かったと言うべきでしょう。鳥取は元日本代表の小村もプレーしたことのあるJFLチームですから、これから元日本代表クラスがJFLに行くことは珍しくなくなるのではと思います。