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W杯1次リーグの奇跡(1998年フランス大会)

2009-08-24 20:07:12 | ワールドサッカー
日本代表は2連敗で早々と1次リーグ敗退が決まっていたので、それならばと他チームの試合を見ていましたが、私にとって印象的だったのはブラジル対ノルウェーの1次リーグ3戦目です。

この試合の前、ブラジルは既に2連勝で1位通過を決めていて、残り一つの枠を勝ち点2のノルウェー、勝ち点1のモロッコ、スコットランドが争う展開でした。一見、勝ち点でリードしているノルウェー有利に見えますが、最終戦の相手はブラジルでした。

たとえ、ノルウェーがブラジルと引き分けることができても、勝ち点は3で、スコットランド対モロッコの試合の決着がつけば勝者が勝ち点4になり、ノルウェーは敗退です。ノルウェーにとっては、決勝トーナメントに確実に出るためにはブラジルに勝たないといけない崖っ縁でした。

前回のアメリカW杯はグループ2位までは確実に通過で、3位の中の上位4チームが通過でした。それが、このときのフランスW杯から出場チームが32チームに増えて、1次リーグの3位は敗退と厳しくなりました。

そのため、このときのノルウェーは相当心理的には追い詰められていたと想像できます。前回チャンピオンのブラジルに勝たないといけないというのは、無理なのではと思える条件でした。

しかも、同時刻キックオフだったこの2試合の展開は、徹底的にノルウェーに不利に流れました。モロッコ対スコットランドは、早々とモロッコが先制して、2点リードのこの試合の引き分けは考えられなくなりました。

しかも、ノルウェーもブラジルに先制点を取られます。ノルウェーは、もうこの試合を逆転するしか決勝トーナメントの望みはなくなりました。そこで、ノルウェーの取った策は、長身FWを二人並べるパワープレーでした。

このパワープレーから1点を返したノルウェーですが、そのままでは敗退です。そんな終了間際、ブラジルDFがエリア内でファウルを取られPKになります。このPKをノルウェーが決めて見事逆転勝利を収め、ノルウェーが決勝トーナメントに進出します。

驚いたのはスコットランドに3-0で勝っていたモロッコです。監督はまさかブラジルが負けるなんて、一万回に一回のことだと悔しがりましたが、こんなことが起きるのもW杯です。
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