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パサーではない?(長谷部誠)

2009-08-13 16:51:33 | 浦和レッズ
今日、雑誌を見ていたら、長谷部誠選手を最初にトップチームに抜擢した当時のオフト監督が、「長谷部はパサーではない」と言っていたそうです。また、同じ記事によれば、田中達也も「長谷部はポンテや中村俊輔のようなパスは出せない」と言っていたようです。これは、ずっと長谷部を練習で見たり、実際に組んでプレーした経験のある人にしかわからない視点だなと思います。

なぜなら、スタンドから見ると、長谷部のパスセンスに驚くこともあるからです。長谷部を初めてトップチームの実戦で見た、2003年の開幕戦のカシマスタジアムでは、劣勢の試合を長谷部のパスで多少は見所のある試合にしていました。二階席から見れば、長谷部がよく上から見たようにスペースが見えていると感心するほどです。

それならば、長谷部の売り物は何かと言えば、それはフィジカルなんだそうです。確かに、言われてみれば代表の長谷部はパスで見せるというよりも、組織的に動いてボールを奪い返すというイメージが強いです。高校時代は名門の藤枝東高校にいましたが、最初からものが違うという選手ではなかったそうです。

そういうレベルから、少しずつ階段を登っていけたのは、フィジカルが強くなってボールを奪えるようになったからです。ただ、浦和で主力選手になったときは、長谷部は代表のレギュラー選手ではありませんでした。普通、海外に行く選手は日本代表の試合でスカウトに引っかかるということが多いので、ワールドユースでもプレーしていない長谷部に海外からオファーが来たときは驚きました。

ドイツのボルフスブルクに移籍した長谷部は、相手のフィジカルを「岩のよう」と表現しています。しかし、長谷部はこの壁も突破します。フィジカルで負けないようになった長谷部は、その「岩」も突破します。主力選手として、ボルフスブルクでもポジションを獲得した長谷部は、日本人で二人目の「マイスターシャーレ(優勝杯)」獲得に貢献します。

ここまでのレベルに行けば、代表入りは必然でもありましたが、パサーではないと言われてはいても、ミスをしないでパスをつなげる能力はあります。岡田監督の目指すスタイルが、中盤はどこからでもパスが出せるものと推測されるので、長谷部はその役割に合っていたのでしょう。是非、南アフリカで長谷部が活躍するところを見たいです。
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