フランス戦プレビュー

ちょっと気が早いですが、日本代表は来週末の金曜日にアウェイのサンドニスタジアムでフランス代表と対戦します。フランスはW杯予選の天王山、アウェイのスペイン戦を目前に控えたタイミングで、気持ちよく勝てそうな相手として日本を選んだと推測しています。

ただ、フランスにとっては招集メンバーこそベストメンバーですが、無理はさせたくないはずで、前半のスタメンはベンゼマ、リベリーら豪華メンバーが並ぶでしょうが、彼らが疲労を溜めないために前半限りで退く可能性は残念ながら高いです。

もっとも、国際Aマッチの交代枠は最大6人なので、完全なBチームにはならないでしょう。フランスとのアウェイ戦と言えば2001年のトルシエ監督時代に場所も同じサンドニスタジアムで対戦して、0-5と惨敗したことを思い出します。

当時はフランスと言えば直前のW杯と欧州選手権を連覇していて、ジダンも全盛期だった世界最強チームという触れ込みでした。この敗戦はトルシエ監督にとっては相当ショッキングだったらしく、フラット3の戦術こそ変えませんでしたが次の試合からアウトサイドを守備的な波戸と服部に変えて守備に軸足を置くことになりました。

また、フランス代表監督が元ユベントスのデシャンというのは時代の流れを感じます。ちょうどフランス代表が世界最強チームだったときの守備的MFで、私にとってはユベントスの練習場で初めてサインをもらった選手です。一緒にプレーしていたコンテはユベントスの監督ですし、もうそんなに時は過ぎたかと思います。

ただ、デシャンは比較的早く監督のキャリアを始めたので、監督としては十分実績があります。2003年はモナコの監督として欧州CL準優勝、古巣ユベントスがセリエBに降格していたシーズンはノルマ通り一年でのセリエA復帰を果たしています。

もっとも、今のフランス代表はスペインと同じ組に入れられた事実を見る限りではシード国ではないはずです。前回の南アフリカW杯でも1次リーグで敗退していますし、今は世界最強チームではないでしょう。日本代表が欧州選手権に出ても決勝トーナメントへ行けるような強さを持って欲しいのが夢なので、みっともない試合だけはしないで欲しいと思います。