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大相撲の番付

2012-10-26 18:45:13 | 他スポーツ
今日はネタがないので、大相撲から引っ張ってきます。大相撲の番付がどうやって決められているかは意外と知られていません。日馬富士が優勝したときに「横綱昇進は確実」という言われ方をしたときに、なぜ決定という言い方をしないのだろうという会話が友達との間で出てきました。

実は大相撲の番付はこの文明が進歩した今でも、ローテクの手作業で決められているのです。本場所が終わった後に番付編成会議が親方衆の会合で行われ、しばらく秘密にされて、次の本場所前に番付発表という形で公開します。

もちろん、話し合いだけが番付の基準ではなく、15日相撲を取る関取の場合、勝ち越し1(8勝7敗)につけ1枚上がるという基準はあります。9勝6敗なら勝ち越し3なので3枚上がります。ただ、全力士にそれを適用するとどうしても合わないところが出てくるので、その合わない部分を話し合いで決めています。

そのため、時々「番付運」という言葉が出てきます。関脇や小結は原則二人ずつなので、上にいる今の関脇や小結が全員勝ち越しなら、平幕優勝をしても翌場所が前頭筆頭という旭天鵬のような番付の不運が発生してくることもあります。

また、横綱、大関陣が順調に白星を並べると、どうしても前頭上位の力士は負け越しが多くなります。基本的に負け越した力士の番付が上がることはないので、その場合上位と当たっていない前頭中位の力士が8勝7敗で関脇や小結に上がる番付運もあります。

幕内昇進や十両昇進にも運不運はあります。幕内や十両は定員があるので、基本的に昇進は上から落ちてきたり、引退したりした力士の補充です。そのため、野球賭博や八百長事件といった不祥事が起きた場合、本来あり得ない位置から幕内や十両に上がる番付運が起こります。

そのため、力士がごっそり入れかわった不祥事の直後は、一時的に力士の名前や特徴がわからなくなりました。ようやく不祥事の影響が消えてきた最近になって、だいたい幕内に誰がいるかわかるようになりました。

以前は幕内力士の名前と顔はだいたい一致した相撲ファンの私にとって、幕内に誰がいるかわからないというのはショッキングでした。ようやく普通に相撲を見られる日が来てほっとしています。
コメント
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