ナビスコ杯決勝プレビュー

昨日、遥か昔の2008年のナビスコ杯決勝プレビューが多く読まれていたことに気付きました。たぶん、今年のナビスコ杯決勝のプレビュー記事だと思ってアクセスしていただいたのだろうと思うので、今年の試合も記事にします。

カードは皆さんご存知の通り、G大阪対広島です。G大阪は今季昇格したチームながら、ナビスコ杯は決勝、天皇杯は準決勝に進出し、リーグ戦は2位と結果を出しています。清水時代からチーム作りに定評がある、長谷川健太監督の手腕が大きいと思います。

この試合は、G大阪にとってはリーグ優勝を賭けた浦和との埼スタ決戦の前哨戦です。しかも、相手は浦和と同じ戦術の広島で、浦和攻略法も考えることができます。G大阪はお馴染みの遠藤保仁、今野泰幸はチームの柱で健在ですが、宇佐美やパトリックなど前の方は前回のJ1時の一昨年からだいぶ変わりました。

広島はリーグ優勝の可能性は既に消滅し、天皇杯は敗退したので、このナビスコ杯が唯一のタイトルのチャンスです。今季は昨年まで不動の1トップだった佐藤寿人のポジションに、大卒新人のポストプレイヤーの皆川が台頭しています。

1トップに決してポストプレイヤーを置かない前任のミシャではあり得ない起用ですが、今の森保監督になってからは起用に柔軟性が出て、こういう選択肢もあると驚きました。また、大宮ではベンチスタートが多かった石原がトップ下で得点を量産しています。

広島もミシャサッカーと同じ4-1-5をやりますが、ダブルボランチの位置関係は青山が前、森崎和幸が後ろです。森崎和幸はCBもこなせるので順当な起用です。アウトサイドに甲府から移籍の柏選手が台頭しています。

トップ下を置かないG大阪のシステムでは、広島のボランチを狙うのは難しそうですが、広島のどのあたりからボールを取りに来るかは見どころです。もし、前線からのプレスがはまって、相手のDFラインからのパスを取れれば決定機になりますが、それは広島も阻止しようと考えてくるはずで、G大阪の攻めの起点に注目です。