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復活プロジェクト(蒼国来)

2014-11-22 22:07:33 | 他スポーツ
今日は埼スタから帰ってきたばかりで、即日更新は勘弁していただき、穴埋めネタで失礼いたします。

今場所、幕内の下位では中国出身力士の蒼国来(そうこくらい)に注目しています。昔の舞の海を彷彿させる小さな体ながら、舞の海とは違って速攻相撲で、今場所は好調です。中国とは言っても内モンゴル自治区なので、モンゴル相撲に近い下地はあったと思われます。

この蒼国来は、以前八百長相撲の疑いで相撲協会を解雇されながら、裁判の末「解雇無効」の判決を勝ち取って2年半のブランクを経て、解雇前と同じ前頭15枚目に戻ってきた力士です。裁判に訴えてまで現役続行にこだわった力士ですから、トレーニングはしていたと思いますが、本場所の相撲を2年半も取っていなかったブランクは大きいはずで、幕内を守るのは難しく良くて十両定着が手一杯と思っていました。関係者からも「蒼国来はきっと大怪我をする」と言われたほどでした。

実際、復帰の場所は6勝9敗と負け越して十両に陥落しますが、解説の北の富士からは「よく6番も勝てましたね」と言われるほどでした。その後も負け越しが続き十両下位まで番付を下げました。相撲の世界は十両の下の幕下に落ちると給料が出なくなる世界ですから、早くも現役続行の危機かもと、そのときは思いました。

しかし、蒼国来は最近では例のない長いブランクからの復帰ということは理解していて、少しずつ相撲の体力をつけていったようです。十両11枚目で勝ち越すと、少しずつ番付を上げていき、ついに不可能に思われた再入幕を達成します。体重も140kgを超え、幕内を守る体力を身につけました。

顔や身長を見ると舞の海の雰囲気ですが、蒼国来は奇策には頼らず正攻法の相撲で勝てるようになりました。今場所は既に勝ち越しを決め、自己最高位の前頭13枚目は更新する可能性が高いです。過去には終戦後に27歳で現役復帰したケースもありますが、蒼国来の活躍を見ていると、人生諦めなければいいことはあるものです。
コメント
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