Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

これほどレアルが苦しむのか(Rマドリード対Aマドリード)

2016-06-05 21:56:19 | ワールドサッカー
今さらながら、欧州CL決勝のRマドリード(以下レアル)対Aマドリード(以下アトレチコ)のビデオを見ていました。ジダン監督になってから4-3-3と4-1-4-1を使い分ける戦術が機能していたので、レアル優位に運んでのPK決着だと想像していましたが、実際に映像を見るとだいぶイメージの違う内容でした。

先制点は早い時間でFKからセルヒオ・ラモス(4番)のゴールでレアルに入っています。アトレチコは今までのイメージではサガン鳥栖のような2ラインをコンパクトに引いて、中盤を飛ばしてロングボールを蹴ってくるチームだと思っていました。しかし、実際はFWが去年のポストプレーヤー、マンジュキッチからスピード型のFトーレス(9番)、グリーズマン(7番)に変わっていたこともあって、中盤で組み立てることもできるチームになっていました。

また、アトレチコも4-1-4-1のオプションを持っていました。運動量の多いグリーズマンをMFに下げ、ガビ(14番)をアンカーに置くシステムで中盤の制圧を狙ってきました。このアトレチコの策に、レアルは防戦を強いられる展開になります。後半頭にグリーズマンが倒されたPKはグリーズマンがバーに当てて失敗しましたが、レアルは今季アトレチコに1敗1分けという相性の悪さもあって、持ち味の中盤でのキープが難しくなっていました。

それでも、後半30分でリードしていたのはレアルでした。ここでジダン監督は勝負手を打ちます。最後の交代枠でFWのベンゼマ(9番)を下げ、MFのバスケス(18番)を投入して中盤を厚くしました。この時点で、エースCロナウド(7番)が足を気にしており、ロナウドの交代の可能性もありましたが、現役時代に世界一の選手だったジダン監督といえども、ロナウドを下げるのは相当勇気ある決断になります。

これでロナウドを1トップに上げて、交代出場のバスケスとイスコ(23番)で中盤の主導権を取りに行きましたが、最後で守備が持ちこたえられず、カラスコ(21番)の同点ゴールで試合は延長戦になります。延長戦になると、両チームとも動けなくなります。レアルはベイル(11番)が足をつって動けなくなり、アトレチコも左SBの3番とMFの6番が動けなくなって交代と消耗戦になりますが、最後はPK決着になり、ファンフラン(20番)がポストに当てるミスをしたアトレチコが惜しくも欧州王者を逃すことになりました。

世界の強豪、レアルといえどもここまで苦しむのかと、アトレチコが見せた試合内容は驚きでした。アトレチコのシメオネ監督、相当の強豪チームからオファーが来るのではと思いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サブメンバーの攻防(6/5大宮対鹿島)

2016-06-05 21:11:55 | 他チーム
今日はナビスコ杯の予選リーグ最終節、大宮対鹿島を見にNack5スタジアムまで出かけていました。散歩も兼ねていますが、その様子はあとで「ブラコビー」に書くとして、今日はまずは試合内容から書きます。

この試合は、大宮はグループリーグ1位が確定した消化試合、鹿島もグループリーグ突破がほぼなくなっている試合ということもあって、両チームともにサブメンバーが出場した試合になりました。両チームとも4-4-2の戦術ですが、鹿島はオーソドックスなサイドハーフを高く張らせるスタイルに対し、大宮は普段はラインを低い位置に引いて縦に速いサッカーを志向しています。

しかし、この日の大宮は右サイドハーフが守備より攻撃が得意なマテウス、FWの一人があまり動かないで消えている時間があるペチュニクという布陣なので、普段のコンパクトなラインは引けずノーガードの打ち合いが予想されました。リーグ戦のこのカードは大宮が引いて守って0-0の引き分けでしたが、この試合は点の入る展開を予想しました。

その予想は当たりませんでした。大宮も鹿島も、普段試合に出ていない選手なので、思うように攻撃を構築できていませんでした。鹿島は比較的ゲームプランはしっかりしており、トップの試合にも絡んでいる赤崎と鈴木優磨を軸に回して、最後だけ18歳の新人ポストプレーヤー、垣田に合わせるという形でした。

大宮はその攻めを、GK松井の好守で防いでいました。大宮が得意とする、縦に速い攻めは上がるところまでは行けましたが、マテウスや泉沢が上がっても真ん中に誰もいない悪循環で機能せず、しかもマテウスの守備の穴で相手左SBファン・ソッコにクロスを上げられて苦しい展開でした。

それでも、大宮は清水慎太郎の投入でスピードで裏に走らせる形が機能し、最後は88分という土壇場で泉沢の個人技での突破から折り返しをペチュニクが合わせて1-0として、そのままこの試合を勝ち切ります。大宮にとってはサブメンバーのテストという意味では成果は乏しかった試合にも感じますが、それでも右MFで途中出場した中島などに可能性を感じました。

ナビスコ杯の予選を通過すれば、ホームアンドアウェイのトーナメントです。そこでどんな戦いができるか次第では、ナビスコ杯優勝は一つの目標になるでしょうね。



























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする