Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

体力が切れた(6/18広島対浦和)

2016-06-18 23:05:15 | 浦和レッズ
今日の浦和のアウェイ広島戦、2-4の敗戦に終わりました。こういう、内容の悪い試合のときは分析の手が進まないのがいつもですが、この試合に関しては早く言いたいことを言っておきたいので即日更新します。

浦和は今季、高い位置から取り返してボール支配率を上げるサッカーを目指してきました。それがはまって勝てた試合もたくさんあります。相手も浦和のプレスを恐れて、5-4-1で引いてくるなどの対策を立て始めるようになってきました。しかし、このサッカーは選手にとってきついサッカーです。連戦続きのコンディション、全国で30度を超えた猛暑の気候などを考えると、「なぜ今、このサッカーにこだわる?」という疑問が湧いてきました。

前半はその意図がうまく機能しました。広島も中2日できついのは一緒だったようで、面白いように広島DFラインの裏を取れました。1点先制されたものの相手左アウトサイド清水のパスミスを追いかけた関根のゴールで追いつくと、興梠のポストプレーから森脇のグラウンダーのパスを宇賀神が決めて2-1としたところまでは狙い通りの内容でした。

しかし、後半の戦い方はひどいものでした。最初は興梠や武藤がGKにまでプレスに行っていましたが、単発のプレスで連動していませんでした。結果論になってしまいますが、慎重に落ち着かせて体力の温存を狙うサッカーの方が正解だったことになります。点を取りに行くか、落ち着いて時計の針を進めるか、中途半端だった浦和はなかなか交代枠を使わないという、ミシャのもう一つの采配ミスを見ることになります。

このきつい条件の試合で、しかも関根あたりは明らかに動きが落ちていました。早めに交代が必要な選手は代えて、運動量を補強する考えがミシャになかったとすれば残念です。そんな中途半端だった浦和は、塩谷に2点取られて試合をひっくり返されることになります。2-3になって、慌てて柏木、ズラタン、李をいっぺんに入れて流れを変えに行きますが、その柏木のミスで4点目を入れられて万事休すとなりました。

最後のレッズは、連動していないのにスルーをしたり、前が動いていないのでバックパスをしたりとサッカーになっておらず、体力が切れたと感じます。ここは、夏が厳しい日本ですから、現実的なオプションがあってもいいのでは、そう感じた試合後でした。
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代表強化の手法(イングランド対ロシア)

2016-06-18 17:47:00 | ワールドサッカー
欧州選手権のイングランド対ロシアも見ていました。レッズを見慣れた目で欧州選手権を見ると、パス回しのスピードの速さは一段上の違いがあり、このレベルができないと日本は世界で戦えないと感じます。ロシアが国内組主体でワールドクラスと呼べる知名度の高い選手が少ないので、必然的にイングランドに目が行く試合になりました。

そう感じたのは試合展開も理由でした。ボール支配率は圧倒的にイングランドが上という試合になったからです。イングランドはプレミアリーグのレベルが上がり過ぎて、マンU、マンC、リバプール、チェルシー、アーセナルなどの強豪チームが外国人選手ばかりになっていますが、今季躍進したトットナムがイングランド人の多いチームでした。

そのため、この日のイングランドのスタメンのうち、FWケイン(9番)、ボランチのアリ(20番)、ボランチのダイアー(17番)、右SBのウォーカー(2番)、左SBのローズ(3番)の5人がトットナムの選手という布陣でした。こういう、強いクラブチームをコピーする代表強化の手法は過去に何度かあり、成功例では2004年欧州選手権準優勝のポルトガルがFCポルトのコピー、2010年W杯優勝のスペインがバルセロナのコピーなどがあります。

ケインはどういう選手か注目しました。CKを蹴るなど足元の技術も信頼されているようですが、どうやらいいボールに反応するタイプのFWのようです。プレミアリーグ得点王に、イングランド人で約10年ぶりで輝いたと聞きますが、ポストプレーヤーなのでいいボールが来ないと輝けない印象は受けます。

イングランドはトップ下のルーニー(10番)にボールを集めて優位に試合を運びました。ロシアも1トップにジュバ(22番)というポストプレーヤーを置いていましたが、こちらは強引に放り込まれるロングボールを競るという苦しい役割を強いられて輝いていませんでした。ロシアはSBもほとんど自陣に押し込まれ、時折見せるサイドのココリン(9番)、スモロフ(10番)の突破だけが頼りでした。

そのため、ダイアーのFKでイングランドが先制したときは、イングランドの勝利を確信したほどです。若手主体のイングランドが、そのまま押し切るかに思われた試合は、ロスタイムのロシアのV・ベレズツキ(14番)の同点ゴールで引き分けという結果に終わりました。内容と結果が一致しない試合でしたが、ロシアが自国開催のW杯を控えた意地を見せた格好です。
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FWにこだわってきたカナダ(ラグビー日本対カナダ)

2016-06-18 16:45:52 | 他スポーツ
負けたとわかっているG大阪戦のビデオを見るのは気が進まなかったので、今日はラグビー日本代表のテストマッチ、対カナダ戦のビデオを見ていました。ラグビーは今年の私にとってのマイブームで、少しずつですが見方がわかってきて面白くなってきています。この試合はアウェイ戦で、カナダ西部のバンクーバーで行われました。

結果は26-22というきわどいスコアながら、日本が勝利しています。世界ランキング10位まで躍進した日本にとって、18位のカナダは勝っておきたい相手でしたが、その通りになりました。サッカーとも共通しますが、代表戦の面白さは相手が必ず外国のチームなので、相手を観察する楽しみがあります。

カナダは、徹底的にFW戦にこだわるチームでした。ラック脇やスクラム脇を狙って、FWでごりごり押し込むパターンが多く、事実この試合ではカナダのバックスのトライは一つもありませんでした。ここまで、スーパーラグビー(SR)を見て豪州や南アフリカの強さを感じている私にとって、バックスのスピードに怖さのないカナダはそれほど強くないと感じる相手でした。

それでも、カナダはFWでゲインができる強さはありました。プロップの1番(シアーズデュル)、フランカーの7番(ランボール)のゲインが特に効いており、体の大きさを生かした攻撃は脅威でした。そんな相手でしたが、この日の日本代表はサンウルブズより強いのではと思われるほどの集中力を見せました。

特に効いていたのは、SH田中史朗の安定したボール回しでした。さすが、SRでも有数の強豪、NZのハイランダーズでプレーする実力で、サンウルブズの日和佐は速いボール回しを見せましたが、田中は速さとコントロールを両立しています。また、サンウルブズではキックを蹴らせてもらえない、SO田村のキックも安定していました。コンバージョンとPGで9回すべて成功です。FB松島の俊足も、大事な場面でチームを救う決勝トライにつながりました。

一番感動的だったのは、低くて安定したスクラムとモールです。以前、ラグビーをよく知らなかった頃は「日本代表はスクラムとモールは絶対に勝てない」という諦めがありました。しかし、この日の日本を見ているとやり方次第とイメージが変わり、FWの平均体重で上回るカナダにモールで押し込む場面もありました。3年後のW杯、日本が世界を驚かせる可能性はある、そう感じました。
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