Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

2ラインコンパクトサッカー(ポルトガル対ハンガリー)

2016-06-26 20:37:35 | ワールドサッカー
欧州選手権、興味はありますが忙しくて週1試合しか見られません。その中では、グループリーグのポルトガル対ハンガリーに注目したのでビデオを見ました。ポルトガルは4-4-2でサイドハーフが高く張る従来型のシステムでした。2トップのロナウド(7番)、ナニ(17番)がスピード型なので、中盤で組み立てて彼らのスピードを生かす形を作りたいところでした。

これに対し、なかなか欧州予選を突破してW杯に出てこられないので、見る機会は初めてだったハンガリーの戦い方は注目でした。テレビでは「堅守速攻」とだけ言っていましたが、サイドハーフのジュジャーク(7番)、ロブレンチチ(14番)の位置を下げて中盤を下げて、後ろのラインとコンパクトに保ってくるサッカーでした。

このサッカーは、Jリーグで言えばサガン鳥栖のサッカーと似ています。こういうサッカーにはFWはボールを収められるポストプレーヤーの方が向いており、実際ハンガリーのFWはサライ(9番)という強力なポストプレーヤーでした。長いボールを収めて、長い距離を上がるジュジャークを間に合わせる動きがハンガリーはできていました。

これに対し、ポルトガルは狙いにはまってしまった格好です。解説のセルジオ越後氏が「ポルトガルはRマドリードより弱い」と断言していましたが、確かにロナウドを生かすための中盤の構成力が足りない印象を受けます。この試合は3-3という乱戦の決着になりましたが、ロナウドの個人技に何とかしてもらったポルトガルは3度もリードを許す苦しい展開を強いられました。

それでも、ポルトガルのサントス監督の打った交代の手は当たりました。後半頭のモウチーニョ(8番)out、レナト・サンチェス(16番)inという交代でしたが、さばくタイプのモウチーニョより、積極的にもらいに行くタイプのレナト・サンチェスが入ったことで、ポルトガルは中盤の底でボールを落ち着かせることができるようになりました。

もちろん、ポルトガル歴代最強チームだった、2006年ドイツW杯当時のフィーゴ、ロナウド、デコ、マニシェ、コスチーニャという、中盤だけですべて組み立てからフィニッシュまでやり切ってしまう、あの黄金時代に比べると迫力は足りません。それでも、ロナウドという切り札は強力なので、いいボールをうまく入れてやれれば上位進出の可能性も感じた試合ではありました。
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敵の試合運び(ラグビー日本対スコットランド)

2016-06-26 17:05:35 | 他スポーツ
昨日、サッカーと同じ時間だったので見ることができなかった、ラグビー日本代表のテストマッチ、スコットランド戦(味スタ)のビデオを見ていました。スコットランドはW杯8強の強いチームで、前回のW杯で日本代表が敗れ、決勝トーナメント進出を逃す原因になった相手です。マスコミは「リベンジマッチ」と書いていました。

スコットランドがどういうチームかには興味がありました。試合前のイメージはFWでごりごりと押してくるチームなのかと思っていました。しかし、実際は違いました。スコットランドは、ノートライながら全ゴールをPGで決めて、日本を21-16で破るという心憎い試合運びを見せてきました。

スコットランドが見せた驚きは、スタメンSHピルゴス、リザーブSHレイドローの両者とも、高い精度のキックを持っていたことでした。たとえ距離があっても、敵陣で日本に反則があれば迷わずPGを選択し、すべてのPGを決めてみせました。最後は、わざとPGを狙うために、マイボールのスクラムで意図的にボールを出さず、日本に反則があればPGを狙うという高等戦術まで見せました。

これに対し、日本はバックスの展開力で対抗しようとしました。もちろん、FWがスクラムやモールで押されなくなった強さゆえの展開ですが、ゲインの距離ならスコットランドを上回るなど、通用した点もあります。短い距離をFWが少しずつゲインして粘り、最後はSH茂野が決めたトライで一度は逆転もしています。

それでも、W杯の活躍で味スタに満員の観衆が入るなど注目を集めている日本ラグビーにとって、ノルマは「勝利」ということになります。もちろん、今の時点では後任の代表HCのジョセフがSRハイランダーズを指揮しており、サンウルブズのハメット氏が代理HCになっている事情はありますが、勝てなかったことは検証がなされなければならないでしょう。

サンウルブズも勝てていない以上、まだ3年後に向けてやらなければならないことは多い、そう感じた敗戦でした。
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1対1に勝てば(6/25浦和対神戸)

2016-06-26 16:38:53 | 浦和レッズ
遅くなりましたが昨日の神戸戦の記事です。まずは相手の出方を見るという、私の観戦スタイルなので神戸の布陣を確認しました。右MFとみられていた小林(15番)が最終ラインまで引き、5-2-2-1という布陣で浦和の前5人に対して数的同数を保つのが神戸の狙いでした。浦和相手に5バックで引いてくる相手には慣れましたが、神戸は一味違ったものを持っていました。

それは、神戸の前の3人、レアンドロ、ペドロ・ジュニオール、渡邊千真の攻撃力が高いことです。神戸はたまに小林が攻撃を助けることはありましたが、基本的には前の3人に攻撃は任されています。それでも、神戸はこの3人だけで攻撃を完結できる能力があり、浦和は西川周作のファインセーブが頼りになる危ない展開を強いられました。

もちろん、5バックの相手ですから、支配率は浦和が上になります。5バックは数的同数が目的ですが、実力が上なら1対1に勝てば数的同数を破ることは可能です。浦和にとっては、この試合は1対1に勝つことがテーマになりました。スタメンの駒井も、短い距離の速さで相手左SB相馬と対峙しましたし、相手CBが転んでいたタイミングで武藤が走るチャンスもありました。

試合は、その1対1から動きました。森脇のロングフィードに李が頭で競り勝ったボールがスペースに出て、倒れ込みながら頭で合わせた興梠のゴールで浦和が先制しました。もちろん、相手の攻撃力を考えれば1点では十分ではなかったですが、前半終了間際に駒井のマイナスのクロスを李がスルーして興梠に合い、興梠のシュートで2-0としました。

後半の頭に、相手ボランチ藤田のロングスローからレアンドロに合わされて2-1と追い上げられましたが、この日は槙野が出場停止で右から遠藤、那須、森脇で組んだ3バックが機能していました。これまでの浦和の苦戦の理由はストッパーのところを狙われたからなので、遠藤が安全運転に徹し、森脇もロングボール主体でゲームを組み立てたことが安定につながりました。

出ずっぱりの李や武藤を早い時間で交代させたミシャ采配も当たり、最後は梅崎のPKで3-1とリードを広げた浦和は、久しぶりにすっきりした勝ち方で1stステージを3位で終えました。まあ、サポらしく「勝って良かった」でいいかなと思いますが、書き足りないことは明日のマニアック分析で書きます。































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