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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

サウジアラビア対日本後半

2017-09-10 21:42:34 | ワールドサッカー
出遅れましたが、サウジアラビア対日本の後半の印象です。サウジは後半の頭から、1トップのアルサハラウィを下げてスピード型のスーパーサブ、ファハド・アルムワラド(19番)を投入してきました。UAEとのホーム戦で2得点を決めるなど決定力のあるFWで、前半からSBを上げてきた日本のサイドをスピードでえぐろうとするのが狙いだったと思います。

サイドハーフのヤヒアやナワフとの交代でサイドに固定されていれば、そのサイドに長友を置いて「ファハド番」にするなどの対応も可能だったでしょうが、FWに入ったことでファハドは左右関係なしに仕掛けてきました。もともと、CBのスピードはそれほどではない日本にとって、厄介な相手が入ってきました。

前半から、日本の中盤はきつそうだという嫌な予感はしていました。まず、ハリル監督は後半頭から本田圭佑に代えて浅野を入れて右サイドの攻撃の活性化を狙ってきました。しかし、この日の日本は大迫がいなかったことで、ボールを収めておけるポイントがないという課題がありました。そのため、浅野を生かそうとするあまり、DFラインからロングボールを蹴ってしまい、追いつけるのが浅野だけになってしまい孤立する課題がありました。

その課題は最悪の形で表に出てしまいます。後半20分ほどで、相手はトップ下のタイシールにうまく収めてからのスルーパスで、ファハドがゴールを決めて先制します。サウジは、猛暑のコンディションを利用して自陣に2ラインを引き、日本に後ろでボールを持たせて逃げ切る手を使ってきました。

この後の日本は悲しいくらいの出来になってしまいました。4バックと3ボランチが押し上げられなくなり、前と後ろの連係がまったく取れなくなってしまい、ただ浅野めがけてロングボールを蹴るだけの攻撃に終始することになりました。これでは、名将ファンマルバイク監督が率いる試合巧者のサウジに勝つのは厳しい展開です。

結果は0-1で日本の敗戦に終わりました。これだけの内容の悪さを見てしまうと、最終戦に突破を持ち越さずに済んだことが幸運だったと言うしかありません。それだけ、敵地での試合は何が起こるかわからないことの証明で、まだまだアジアでなすべきことはいくらでもあると、中東でのアウェイ戦の難しさを改めて実感します。
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戦術的に仕掛けた浦和(9/9浦和対柏)

2017-09-10 21:22:25 | 浦和レッズ
出遅れましたが、昨日の柏戦のレポートです。浦和のスタメンを見ると、駒井や菊池といったアウトサイドの本職を誰も先発で起用せず、1トップ4シャドーのような興梠、ラファエル・シルバ、武藤、高木俊幸、矢島の起用を見せました。何か仕掛けがあるだろうとピッチ上に注目すると、阿部勇樹、遠藤航のCBに右SBに森脇、左SBに槙野、1ボランチに青木という4-1-4-1で仕掛けてきました。

この布陣からは、好調の高木俊幸をどうしてもスタメンで使いたい意図を感じます。事実、高木俊幸のカウンターから敵陣に走り込むスピードは非常に切れており、開始早々に高木俊幸のドリブルからラファエル・シルバに合わせる決定機がありました。残念ながら、ラファエル・シルバがこれを外してしまいましたが、攻撃に関しては浦和が主導権を握ることができていました。

対する柏の出方は、最初から堅守速攻狙いでした。最近の堀監督の非公開練習で情報が漏れにくくなっているとはいえ、浦和の4-1-4-1を知っていたように感じます。ロングボールのターゲットに左MFのハモン・ロペスを使い、スピードのある伊東純也やクリスティアーノをうまく使って数的優位を作るのが狙いでした。

浦和としては、CBが二人とも本来ボランチの選手で本職ではないという不安があります。浦和が4バックを試すときに、いつもネックになるのは左SBの専門家の不在です。左サイドから攻撃を仕掛けられる槙野を左SBに置かざるを得なくなって、阿部勇樹の位置を下げることで対応することになりました。この守備が最後まで持つかが、この試合を大きく左右することになります。

それでも、前半の浦和は大きく攻勢に出ました。そこで1点でも取っておけば、駒井か平川を入れて本来の3-6-1に戻すことも可能だったでしょう。しかし、この日は相手GK中村航輔が好調でした。至近距離のシュートもセーブできたほどの好調で、浦和は押し気味だった前半を0-0で折り返すという、ある意味では「痛恨事」という結果に終わることになります。

中盤の約束事は、1ボランチの青木のカバーに武藤が下がることで対応し、矢島はトップ下気味にさばき、ラファエル・シルバと高木俊幸はウイング気味にサイドを仕掛けるというものでした。高木俊幸を機能させる意味では成功しましたが、ラファエル・シルバはウイングプレーヤーではなかった印象です。サイドに固定されたことで、彼の縦へのスピードが生きなかった印象は受けました。

後半については明日のマニアック分析で書きます。



































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