Kobby loves 埼玉&レッズ

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消えた天才(伊藤智仁)

2018-01-03 21:29:21 | 他スポーツ
今日のTBSテレビ「消えた天才」特集で、元ヤクルト投手伊藤智仁さんが取り上げられていました。天才投手と言われて、入団1年目のシーズンにセンセーショナルな活躍を見せましたが、右ひじの靭帯を痛めて何度も手術するという苦闘の日々が続き、最後はプロ10年、32歳で引退したかつての天才投手です。

彼とは同世代なので、この特集が組まれたときに「伊藤智仁だ」と名前を思い出せました。ストレートは150km、スライダーの切れは抜群で、当時の名選手、オマリーや駒田、前田智徳らが空振りしている場面が放送され、懐かしく思い出せました。そんな彼を故障させたことを、当時の野村克也監督は大いに悔やんでおり、「俺が潰した」と伊藤智仁に謝る場面もありました。

しかし、同世代なので覚えていますが、彼は確かに1年目に故障しましたが、そのまま消えて行ったのではなかったです。7勝を挙げてセンセーショナルな活躍をした1993年のあと、次の一軍登板は1996年までかかりましたが、その後何度か復活を果たし、抑えになったりカムバック賞を受賞するような活躍もしています。

この故障に関しては、ヤクルトスワローズも申し訳なかったという思いも持っていたようで、ヤクルトの投手コーチとしてブルペンを担当していました。今日の放送でも、伊藤智仁自身の口から「怪我をしたのは自分が悪い。当時は先発投手は完投を目指す時代だったから、先発として投球数が多くなることは起こりうる。」と野村克也監督の起用の責任ではないと自ら言っています。

今の先発投手は、6回でマウンドを降りて、7回から専用の中継ぎがいて勝ちパターンの継投が出てくる時代です。その時代だったら、もっと長く活躍できたとは思います。事実伊藤智仁自身も、「当時のコーチに今の自分がいれば、故障を防ぐことはできたかな。」とちょっと未練がありそうなコメントも残しています。

それでも、現在はBCリーグ富山の監督になっています。故障したことで野球に対する考え方を学び、野村克也監督のID野球から得たものもあったのでしょう。今でも野球にかかわっていることが、彼自身の価値です。47歳の今、どんなチームを率いてプロ候補を育てられるか、手腕が噂になれば嬉しいですね。
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箱根駅伝総括

2018-01-03 17:43:58 | 他スポーツ
箱根駅伝、青山学院大の4連覇で幕を閉じました。青学大は往路優勝の東洋大に対し30秒ちょっとの差の2位で復路を迎えたので、6区で逆転し、7区を確実につないで8区下田で大差をつけるというシナリオを、青学大の原監督は描いていたと聞きます。事実、東京マラソンで日本人選手トップの実績もあり、他校なら2区で使えるレベルの下田が8区にいれば、他校に対し2分近い貯金を稼ぐことが可能です。

青学大にとってはそのシナリオ以上の結果になりました。6区小野田は、東洋大に15km過ぎで追い付き、50秒近くリードを得て首位に立ちます。問題があるとすれば7区でした。7区の青学大の林は、持ちタイムではトップの東京国際大、渡辺の27分台が光るのに対し、29分台と普通の選手のように見えたからです。

ここで、東洋大に再逆転を許すことがあれば、いくら下田がいいと言っても焦りを生む可能性もありました。しかし、林はブレーキどころか、区間新記録の快走で逆に東洋大との差を3分近くまで広げて8区下田につなげました。そうなれば、8区は大抵は9番手や10番手の選手を出してくる他校に対し、下田は一人だけエース格が出ている差を見せることができました。

こうなれば、9区と10区はブレーキだけに気を付けて安全運転に徹すれば、青学大にとって逃げ切りは比較的簡単なタスクでした。史上初の11時間切りという大会新記録で、圧倒的な青学大の強さだけが光った結果に終わりました。

下位では、3位は確実に思えた、東海大の川端が10区でまさかの失速で、早稲田大が3位に入る粘りを見せました。1位青学大があまりにも速かったので、3位早稲田でも10分以上トップとの差はありましたが、それでも3位早稲田以降は他校は団子状態でゴールしており、箱根駅伝を分けるのはわずかな差だと感じます。

今回、予選から勝ち上がった拓大、城西大、帝京大がシード権を取る頑張りを見せました。一方、順大や駒大がシード権を失っています。予選会のレベルは確実に上がっており、今回は日大や明大が予選で敗退するなど何が起こるかわかりません。その実力校を、来年も箱根で見たいですが、彼らといえど確実に出られるとは限らないです。
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