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震える思い(2008年日本対オマーン)

2018-01-15 20:33:57 | ワールドサッカー
浦和レッズは無事、始動しましたが、練習試合が始まるまではネタがないので、穴埋めネタとして毎年恒例の昔話です。代表戦はよく見ている私ですが、忘れられない試合があります。それは、2008年の南アフリカW杯3次予選、日本対オマーン(横浜国際)です。

当時の代表監督は、オシム監督の病気離脱による後を引き継いだ岡田監督でした。3次予選の間はオシム時代を尊重して「オシムライク」なサッカーを続け、最終予選になってから岡田流に切り替えるのが当初の計画でした。この3次予選は、日本、タイ、オマーン、バーレーンの4チーム中上位2チーム通過という、比較的余裕のある予選でした。

しかし、初戦のタイ戦は勝ったものの、2戦目のアウェイのバーレーン戦を0-1で敗れます。余裕はなくなったと見た岡田監督は、このオマーン戦から「自分のやり方で戦う」と方針を‏切り替えました。その表れが、この試合で試した、遠藤保仁、長谷部誠のダブルボランチでした。このダブルボランチは岡田監督、ザック監督と2代にわたって続いたコンビになりますが、当時は「(二人とも攻撃的なタイプで)誰がアンカーなんだ?」と驚いたコンビでした。

岡田監督は、遠藤保仁の守備に自信を持っていました。この3次予選のオマーン戦は、引き分け以下では予選敗退の可能性が出る、本当の崖っぷちでしたが、試合が始まるとそんな心配は無用でした。それはオマーンの出方を見ればわかりました。オマーンは中村俊輔、松井大輔と攻撃力を誇る日本の攻撃的MFに恐れを抱いたらしく、3-4-2-1にしたかったのでしょうが、そのトップ下の2枚が中村俊輔と松井大輔を意識し過ぎて下がっていました。

オマーンの攻撃は、ただ一人前に残っていたアルホスニめがけて、アバウトにロングボールを蹴り込むだけでした。これは勝てると確信しました。その通りに前半11分で先制点が入って、あとは中村俊輔と松井大輔が相手の両アウトサイドに仕掛ける日本らしいサッカーが出て、試合は3-0で勝利し、あの震えまで来た試合前の気持ちは何だったのだろうと思うほどでした。

代表戦の場合、1試合の重みがJリーグと比べて大きいので、こういう試合に出あう確率は高いですが、試合前に震えるような思いでスタジアムに向かったのはこのときだけです。もう10年も前ですが、つい昨日のことのように思い出せます。
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