高木俊幸、C大阪移籍

今日はレッズ関連の移籍情報で大きな動きがありました。今日だけでマルティノス、武富in、高木俊幸、オナイウ、駒井、田村outと、実に6人もの移籍が決まりました。その中では特に印象深い、C大阪への完全移籍が決まった高木俊幸選手の思い出です。

高木俊幸は父親が元大洋ホエールズのプロ野球選手で、弟二人はともにJリーガーというスポーツ一家に育ちました。プロ入りはユース時代から在籍した東京Vでしたが、彼にとって大きなブレイクになったのは清水への移籍からです。当時の清水は、イラン人のゴトビ監督がチーム改革を進めており、4-3-3システムの左FWとして出番を得るようになります。

このポジションで点の取れるウイングとして活躍しますが、ミシャ時代の浦和に移籍したときの期待はトップ下としてのものでした。トップ下は必ずしもゲームメーカーではないというミシャの考え方で、スピード型の高木俊幸は動いてチームを活性化することが期待されていました。

浦和で活躍したのは去年です。当時、興梠慎三がリオデジャネイロ五輪に出場するために、一時的に攻撃のポジションが一つ空いていたタイミングにうまく入り込みました。このポジションには武藤雄樹がいますが、武藤が得意とする引いてボールをもらう動きをこなせるようになったのが大きく、ルヴァン杯で活躍してチームのタイトルに大きく貢献します。

しかし、今季は足の指の骨折で出遅れてポジションを失い、ミシャが解任されて堀監督に代わって、4-1-4-1システムが導入されると、高木俊幸のこなせるポジションは左右のウイングのみになります。このポジションは武藤雄樹とラファエル・シルバがファーストチョイスとなり、高木俊幸の出番は激減することになります。

4-4-2の布陣を引くC大阪ではサイドハーフとしての期待でしょう。水沼、清武弘嗣らとの争いになります。このポジションにいた関口が戦力外になっているので、狙うポジションは右のMFでしょう。点も取れますが、まずはサイドアタッカーとして、清水時代のいいときの感覚を思い出して欲しいものです。