大相撲春場所は、横綱白鵬が42回目の優勝を全勝で飾りました。今場所の白鵬はコンディションが良く、中日の栃煌山戦こそ後ろに回られる苦戦でしたが相手を落ち着いてさばいていた印象です。千秋楽の鶴竜戦は大相撲になり、立ち合いで鶴竜が左上手を引いて速攻を見せますが白鵬が残して左四つがっぷりに組み、巻き替えて白鵬得意の右四つにしてから相手が出てきたところを下手投げを打って体を入れ替えての勝利でした。
もっとも、この鶴竜戦では、下手投げを打ったときに白鵬が上腕部を痛め、表彰式で賜杯を受け取る際に朝日山親方(元琴錦)の助けを借りたほどでした。来場所は休場する可能性もあります。肉離れなどなら、痛みが引くまで休むしかなく、この負傷が彼の相撲人生に影響しないか、若干の不安はあります。
今場所は上位陣が揃って初日から好調でした。上位陣の直接対決でのつぶし合いが鍵と予想しましたが、優勝争いを盛り上げたのは伏兵の平幕逸ノ城でした。今場所は上位陣に休場者がなく、割の順番を崩してまで逸ノ城と横綱の対戦を無理に組まなかったことも理由ですが、14勝1敗はさすがでした。今場所の逸ノ城は当たっても下がらないので、そのはたきを食ってしまうのが好調の理由です。
また、今場所の注目だった関脇貴景勝の大関挑戦は、千秋楽で栃ノ心を破って10勝5敗となり、「理事会の招集を要請する」と事実上決定のコメントでした。初優勝のときと違って、今場所は上位陣が全員元気で苦しみましたが、それでも横綱鶴竜、大関高安、栃ノ心を破って内容も良く、13勝、11勝、10勝と十分に大関の成績を残しています。
逆に残念なのは、大関栃ノ心の陥落です。先場所に太ももに肉離れを負って途中休場しており、カド番でしたが、序盤で思うように星を伸ばせなかったことが響きました。それでも、大きく負け越した訳ではなく7勝8敗です。来場所の10勝を目指して、できる限りの調整をしての再起を期待したいです。
下位では、元横綱朝青龍の甥、豊昇龍(ほうしょうりゅう)が幕下上位まで上がってきました。今場所は4勝3敗と辛くも勝ち越しましたが、既に番付も15枚目以内で、近い将来のブレイクは考えられます。大鵬の孫の納谷も幕下で6勝1敗、琴桜の孫の琴鎌谷も幕下上位と、彼ら有名力士の親戚縁者による出世争いは楽しみです。
もっとも、この鶴竜戦では、下手投げを打ったときに白鵬が上腕部を痛め、表彰式で賜杯を受け取る際に朝日山親方(元琴錦)の助けを借りたほどでした。来場所は休場する可能性もあります。肉離れなどなら、痛みが引くまで休むしかなく、この負傷が彼の相撲人生に影響しないか、若干の不安はあります。
今場所は上位陣が揃って初日から好調でした。上位陣の直接対決でのつぶし合いが鍵と予想しましたが、優勝争いを盛り上げたのは伏兵の平幕逸ノ城でした。今場所は上位陣に休場者がなく、割の順番を崩してまで逸ノ城と横綱の対戦を無理に組まなかったことも理由ですが、14勝1敗はさすがでした。今場所の逸ノ城は当たっても下がらないので、そのはたきを食ってしまうのが好調の理由です。
また、今場所の注目だった関脇貴景勝の大関挑戦は、千秋楽で栃ノ心を破って10勝5敗となり、「理事会の招集を要請する」と事実上決定のコメントでした。初優勝のときと違って、今場所は上位陣が全員元気で苦しみましたが、それでも横綱鶴竜、大関高安、栃ノ心を破って内容も良く、13勝、11勝、10勝と十分に大関の成績を残しています。
逆に残念なのは、大関栃ノ心の陥落です。先場所に太ももに肉離れを負って途中休場しており、カド番でしたが、序盤で思うように星を伸ばせなかったことが響きました。それでも、大きく負け越した訳ではなく7勝8敗です。来場所の10勝を目指して、できる限りの調整をしての再起を期待したいです。
下位では、元横綱朝青龍の甥、豊昇龍(ほうしょうりゅう)が幕下上位まで上がってきました。今場所は4勝3敗と辛くも勝ち越しましたが、既に番付も15枚目以内で、近い将来のブレイクは考えられます。大鵬の孫の納谷も幕下で6勝1敗、琴桜の孫の琴鎌谷も幕下上位と、彼ら有名力士の親戚縁者による出世争いは楽しみです。