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貴景勝、大関昇進

2019-03-28 22:02:58 | 他スポーツ
スポーツ界のニュースとしては、写真の関脇貴景勝の大関昇進があります。「武士道精神」を昇進の口上に入れ、古武士のような雰囲気を漂わせる、22歳の若者にしては珍しいタイプです。今のライバル、阿武咲とは中学時代からのライバルで、中学相撲の全国大会で貴景勝の佐藤少年が、阿武咲の打越少年に勝って全国優勝を果たしたという関係です。当時の映像がNHKで流されますが、佐藤少年はガッツポーズを見せていました。

貴景勝の四股名は新入幕のときにつけたもので、戦国武将「上杉景勝」から取ったものです。当時の師匠の貴乃花親方が尊敬する武将という理由で、当時本名の佐藤で取っていた貴景勝自身も「四股名をもらえるのは目標だった」と満足した様子でした。

貴景勝のいいところは、突き押し相撲に徹することです。上背は低い貴景勝ですが、相手の腹を力強く押す取り口で、一気に前に持って行く相撲を取ります。ほとんど、四つ相撲を見た記憶がないほどで、これほどまでに押し一辺倒の大関は千代大海以来ではないかと、昔を振り返ります。千代大海は「四つになったら十両にも勝てない」と語ったほどでしたが、貴景勝もおそらくそうだと思います。

貴景勝の大関昇進がかかった相撲は忘れられません。相手はカド番で7勝7敗の栃ノ心でした。貴景勝も9勝5敗という成績で、負ければ大関昇進が見送られる可能性がありました。カド番の7勝7敗はよく「八百長疑惑」のネタですが、そんな情が介在する余地がない、両者ともに後がない相撲の状況は見る側にも緊張感が漂うほどでした。

そんな緊張感は、貴景勝の一気の押しで一瞬で終わりました。若手貴景勝が、ベテラン栃ノ心を引きずり降ろして大関に上がりました。これも一つの世代交代と、語り継がれることになるでしょう。貴景勝は13勝、11勝、10勝と安定して二桁の白星を残し、大関昇進には十分な内容だったと思います。今場所も栃ノ心以外にも、鶴竜と高安を破っています。

この流れは相撲界を一気に世代交代に持って行く可能性があります。千代大海が若乃花を破って昇進したときもそうでした。まさに世代交代前夜のような雰囲気だった相撲界でしたが、この昇進で刺激を受けた若手もいるのではないかと思います。
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