Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

新戦力分析(5/20浦和L対TASAKI)

2007-05-20 18:06:56 | レディース
今日は、強風の中、鴻巣までレッズレディース(以下浦和L)対TASAKIペルーレ戦を見に行きました。女子に関しては情報量がマスコミなどでは全然足りないので、スタジアムに行って自分の目で確かめないと、何もわかりません。

まず、新戦力の見極めから始めました。現役なでしこジャパンということで、話題になっていた矢野ですが、26番をつけてCBで出ていました。昨年までの浦和Lの弱点に、CBの2人が両方ともカバーリングタイプで、個の強さが足りないというものがありました。その穴を埋めるのが矢野の役割で、フィジカルが強くロングキックを蹴れる特徴を持っています。

相手FWは代表の大谷ですが、決して負けていません。矢野は大学を出たばかりの新人ですが、既にDFリーダーの風格があります。また、昨年までの浦和Lの弱点の右SBにも、土橋(22番)という即戦力を補強しています。昨年、私が見た3試合で、相手チームは浦和Lの右サイドを仕掛けてきました。

しかし、土橋はどちらかと言えば攻撃型の右SBです。右サイドから何本もクロスを上げたのは評価できますが、守備の安定感が増したというほどではありませんでした。そのため、右MFの木原がカバーして対応していました。

庭田(13番)は、ボランチで、昨年までのボランチの高橋彩子をサイドの攻撃的MFにコンバートして、その豊富な運動量を攻撃に生かそうという狙いがあったものと思われます。しかし、庭田とダブルボランチを組んだ相手が攻撃的な柳田なので、後ろのスペースを正確に埋めないといけません。しかし、庭田は攻めに色気を出してしまい、ボランチとDFラインの間を空けてしまいました。庭田が途中で下げられたのは、そんな理由があったと思います。

しかし、この浦和L対TASAKIというカードは、日本女子のトップレベルのカードです。縦に安藤や高橋彩子を走らせた浦和Lと、代表二人のCBコンビで守備の強さを見せて、カウンター気味のサイドチェンジを主体に攻めるTASAKIとの攻防は見応えがありました。

しかし、北本が消された浦和Lと、大谷がある程度機能したTASAKIとは多少ながら差がありました。それが、大谷のヘディングシュートで0-1という結果につながったと思います。

TASAKIで印象に残ったのは、攻撃的MFの阪口です。普段はボランチ気味に引いていて、相手の警戒から逃れていて、ボールが出ると突然スピードアップして攻撃参加するところにセンスを感じました。まだ19歳の若さですから、代表でも将来の中心選手になるでしょう。(今も代表には入っていますが、サブの選手です。)
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サイド攻撃(5/19名古屋対浦和)

2007-05-19 22:22:15 | 浦和レッズ
写真は、浦和のスタメンの布陣を、選手の背番号で書いてみました。ブログで布陣を説明するにはこれしかないかなと思ってやってみましたが、今回は前節と同じであまり面白くありませんね。

試合展開ですが、私の予想とは違った形になりました。まず、名古屋が前からプレスを掛けて積極的なサッカーをしてきました。名古屋は引いてカウンター狙いで、杉本のスピードに賭けるのを予想していましたから、浦和は苦しむことになりました。シュートも何本も打たれ、アーリークロスは何度も上げられましたが、浦和の3バックは闘莉王不在の中、よく奮闘しました。

3バックで唯一ヘディングが売り物のネネはもちろん、堀之内も十分にヨンセンを封じてくれました。失点の場面だけはネネが振り切られましたが、これだけやってくれれば、DFラインに関しては合格点をやってもいいと思います。そうなったのには、名古屋が積極サッカーをやったことで、皮肉にも杉本が走るスペースがなくなったという理由も考えられます。

引いてカウンターを仕掛けるからこその杉本で、浦和の守備ラインを押し込んでしまうと、杉本は持ち味が出ずヨンセンの頭狙いになってしまうようです。杉本とヨンセンを同時に機能させるのは難しいのかもしれません。また、苦しい展開だった浦和も、サイドを中心に攻め、数多くのCKを取りました。それがネネの先制点のヘディングシュートにつながったと言えるでしょう。

後半も名古屋が前に出てきたので、浦和のサイド攻撃は機能しました。前半活躍した相馬こそ後半は封じられましたが、代わりに山田が活躍したため、オジェックがやりたいサッカーと思われるサイド攻撃は十分に見ることができました。また、ワシントンが1トップではきついかなと思いましたが、名古屋が前に出たのと、CBが2枚ともワシントンに付いてこなかったため、ワシントンは裏へ走ったりする動きもできました。

決勝ゴールもポンテがサイドに流れた攻撃です。ワシントンは簡単に見える1対1を外しながら、より難しい3人のDFの間を抜くゴールを決めました。1点取ればストライカーの責任は果たしたと言えるので、ワシントンに関してもよくやったと言うべきです。終盤までもつれたため、サポーターの心臓には悪かった試合ですが、勝ったことでビールもおいしく飲むことができました。
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なでしこの花

2007-05-19 11:37:53 | 雑記
GWを過ぎたあたりで、自宅の庭のなでしこの花が満開になりました。この花を買ったきっかけは、私と母の何気ない会話からです。

私「そういえば、サッカーの日本女子代表はなでしこジャパンというけれど、なでしこの花って見たことがないなあ。」
母「確かにきれいな花だけど、地味な花だよ。」

この会話を聞く限り、なでしこを買うことには乗り気でないように思えましたが、その日のうちに、ビニールの鉢に植わった植え替え用のなでしこの花を母は買ってきました。それが約3年前のことです。一時は庭の一角を占めるくらいに咲き誇りましたが、今では半分は枯れてしまい、写真に載っている程度しか残っていません。

しかし、多年草で、春と秋に咲くなでしこは、十分に私の目を楽しませてくれました。いつまで咲いてくれるかはわかりませんが、残された花を楽しめたらと思います。
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名古屋戦プレビュー

2007-05-18 20:57:45 | 浦和レッズ
浦和は明日、名古屋とのアウェー戦です。名古屋のアウェー戦は過去に何度も痛い敗戦を喫した、浦和にとってはゲンの悪いカードです。1994年には2-7、1999年には1-8で敗れるなど、大敗もありました。

しかし、今は浦和と名古屋の力関係は、浦和優位と言ってもいいと思います。私はテレビ観戦ですが、大勢の浦和サポが豊田スタジアムに詰め掛けるでしょう。名古屋はヨンセン、杉本という強力なFWがいます。杉本のスピードは、新野人というニックネームをもらっているほどです。

浦和は坪井が杉本を見ることになるでしょうが、杉本はかつてのサイドアタッカーというイメージから脱却して、点を狙うようになっています。クロスさえ封じれば大丈夫というイメージで守らない方がいいと思います。また、ヨンセンの決定力も抜群で、昨年もあれだけ押していた試合を、ヨンセンのヘディング一発で落としています。

しかし、名古屋には弱点もあります。それはDFです。長年チームを支えた古賀を柏に引き抜かれ、スピラールも負傷でいません。ワシントンを1対1で完封できるようなDFはいません。そのため、名古屋はワシントンにはボランチを含めた複数で対応することになるでしょう。

ワシントンにマークが集中するようなら、ドリブラーの永井の起用が面白いのではと思います。横浜FCとの開幕戦で成功した策です。名古屋は左SBに本田圭佑を使う攻撃的布陣を用いることがありますが、もしその手で来れば、本田圭祐の守備を考えたら山田にがんがんオーバーラップさせて、仕掛けることができるでしょう。

おそらく、名古屋は慎重策で、カウンター狙いではと思います。浦和は闘莉王の欠場が濃厚なので、リーダー不在となるDFラインの危機管理も重要になってくると思います。
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枠が見えたら打つ(マニシェ)

2007-05-17 20:43:35 | ワールドサッカー
ゴールの枠が見えたら打つという格言は、FWの間では既に言い古された言葉で、事実これをモットーとしているFWは世界中にたくさんいるでしょう。しかし、これを実践しているのは、ポルトガル代表のボランチ(MF)、マニシェなのです。

おそらくとんでもない方向に蹴っているのではと、知らない人は思うでしょうが、マニシェは2004年の欧州選手権準決勝のオランダ戦で、ショートコーナーを直接ねじ込むロングシュートで世界的に有名になった選手です。無闇に打っている訳ではないのです。

マニシェは、若くしてマンチェスターUに移籍して有名になったポルトガル代表で同僚のC・ロナウドとは違って、遅咲きの選手です。マニシェが有名になったのは、2004年の欧州CLで、決してビッグクラブでないポルトガルのFCポルトを優勝に導いたときです。

マニシェにとって幸運だったことに、この欧州CLの優勝は、地元開催の欧州選手権の直前でした。この活躍がポルトガル代表のフェリペ監督の目に留まり、マニシェは不動のボランチとして、欧州選手権でも準優勝の活躍でした。

当時のFCポルトの主力選手は、海外に活躍の場を移す選手が多かったですが、マニシェはトヨタカップに出るためもあってか、チームに残りました。そのため、日本でマニシェの活躍を見ることができました。このトヨタカップでは、ボランチでありながら、チーム最多の8本のシュートを放っています。

マニシェのシュートは、ゴール前に上がっていってパスを待つより、少し遠めから打つミドルシュートが多い傾向があります。よく、Jリーグの試合を見ていると、ボランチの前のスペースが空いているのに、パスを選択する場面を多く見かけます。マニシェの場合、こういうときはほぼ100%シュートですから、気分がすっきりする、見ていて好きな選手です。

マニシェは、その後いろいろなチームを渡り歩き、今はスペインのアトレチコ・マドリードにいます。得点者の情報を調べていると、たまにマニシェの名前を見つけるので、今でもミドルシュートを打ち続けているのだなと思います。
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強靭なフィジカル(ネネ)

2007-05-16 23:03:22 | 浦和レッズ
今まで、レッズの現役選手の中で、意図的にブログに載せることを避けていた選手が一人います。それはDFのネネです。なぜなら、ネネには足が遅いという大きな弱点があって、ブログに悪口を書くのは避けたいという意図がありました。しかし、前節のG大阪戦で、ネネは気合いのプレーを見せてくれました。いいことを書けるならということで、ネネを話題にしてみます。

ネネはブラジル人で、代表歴はないですが、欧州のチーム(ポルトガルとドイツ)に二度移籍した経験があります。おそらく、CBに必要なフィジカルの強さや高さを十分持っていると認められたのでしょう。しかし、ネネはチャンスだったこの二度の移籍で、結果を出せませんでした。レギュラーポジションを取るには至らず、二度とも一年限りでブラジルに戻っています。

そのため、既に29歳になっていたネネのところに来た、浦和からのオファーは最後のチャンスと言ってもいい状況でした。当時は、坪井が太ももの筋肉を断裂する重傷を負ったため、どうしてもDFが必要だった浦和に、ネネは馴染みました。左利きのネネにとって、浦和で与えられた3バックの左ストッパーは天職でした。相手FWを止めるフィジカルと、左足から繰り出す正確なフィードで、浦和の2004年の2ndステージ優勝に貢献してくれました。

しかし、翌2005年はネネにとって、苦しい年になりました。まず、負傷していた坪井が復帰して、3バックのポジションが一つ減りました。それでも、左利きのストッパーは貴重なことから、ネネはチームに残りました。しかし、ネネは交代出場した試合で、靱帯断裂の重傷を負ってしまいました。翌年の開幕にも間に合わない怪我で、そのまま解雇の可能性もありました。

しかし、ネネは不屈の闘志を見せて、翌2006年の後半戦でポジションを奪い返しました。確かにネネの足の遅さを突かれる場面もありましたが、欧州でプレーしたこともある経験で、ある程度カバーしてくれました。

ただ、ネネも今年で32歳です。そろそろ後釜を考えないといけない頃です。もういいプレーは見られないかもと思っていましたが、G大阪戦で見せたパワフルなヘディングや、バレーに競り勝ったフィジカルなど、私の心に残るプレーでした。ネネの契約は7月限りなので、延長がなければ最後の姿かもしれませんが、いいプレーを見せてくれたことは思い出に残るでしょう。
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万能ボランチ(アンドレア・ピルロ)

2007-05-15 20:55:07 | ワールドサッカー
私の好きなポジションは、後ろから長いパスを出してゲームを作る、攻撃的なボランチです。浦和では長谷部ということになるのですが、イタリアのACミランにいい選手がいて、たまにワールドサッカーを見るとそのプレーを楽しみに見ます。その選手の名前は、アンドレア・ピルロといいます。

ピルロは小野伸二と同世代の選手で、18歳から試合に出ていた小野伸二と同様に、10代のうちから名門インテルでトップ下として頭角を表しました。しかし、当時のインテルのトップ下は、3度のW杯に出場した世界的名手のロベルト・バッジオでした。そのため、ピルロはセリエAの下位チームのレッジーナへレンタル移籍しました。

ここではしっかりトップ下のポジションを確保したピルロですが、2002年にACミランに移籍したことが転機になりました。当時のACミランには、ポルトガル代表のルイ・コスタがいましたから、ピルロもトップ下で勝負すると、また控えになる恐れがありました。

そのため、本人がボランチへの転向を希望して、たまたま若手への切り替え時期だったACミランのボランチのポジションをしっかりとものにしました。それ以来、負傷などを除けばポジションを一度も明け渡さず、現在に至っています。

ピルロのプレーの特徴は、ミスが少ないことです。良いボランチの条件として、安心してボールを預けられるというものがありますが、ピルロのキープ力は高く信頼できます。また、ピルロのパスも、小野伸二が得意な浮き球のパスと、長谷部が得意なグラウンダーのパスの両方で高いレベルのパスを出します。

ACミランの主役は、一見トップ下でドリブルを見せているカカに見えますが、カカにパスを出しているのはピルロのことが多いです。今や、ピルロはドイツW杯で優勝したイタリア代表のレギュラーのボランチですから、世界一のボランチと言ってもいい選手になりました。

そんなピルロは、欧州CLで決勝に進出し、あと一つ勝てば日本で開催されるクラブW杯に出場します。ピルロのプレーは是非生で見たいので、欧州CL決勝はACミランを応援するつもりです。
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今は耐える時(5/13浦和対G大阪)

2007-05-14 20:52:46 | 浦和レッズ
G大阪戦ですが、MDPの選手のコメントまで、現時点でのチーム状態はG大阪の方が上と認めていたのには驚きました。サポーターに広まる、もやもや感は選手もある程度感じていたのです。もちろん、選手はG大阪に勝てば一気にチーム状態が上向くから勝ちたいと、意欲は失っていませんでした。

しかし、サポーター心理では、優勝争いを終盤に引き延ばすためには引き分けもやむを得ないというものがありました。試合内容は完全にG大阪が圧倒して始まりました。浦和のやりたいポゼッションサッカーを、G大阪にやられてしまいました。理由として考えられるのが、闘莉王の不在です。

代役のリベロの堀之内も、相手クロスへの対応という意味では悪くありませんが、クリアボールを味方につないでカウンターが狙えませんでした。闘莉王なら、たとえクリアでも相手の届かないところまで持っていけます。そのため、G大阪の攻撃はある程度連続し、浦和の攻撃は単発で終わることが多かったです。

スタメンを見る限り、G大阪は本来CBの青木を右SBで起用して、相馬の上がりを封じる慎重策を取ったかと思いましたが、実際は普段の強気なサッカーでした。そのため、G大阪に先制点が入ったのは、ある程度必然ではあります。

しかし、押し込まれて前半は守備的になった浦和は、後半に入ってからはオジェック監督の狙いの、サイドを広く使ってクロスで点を取るサッカーができるようになりました。両アウトサイドの相馬、山田が前に行けるようになり、小野伸二、ポンテがサイドに流れたのも浦和にプラスに作用しました。ワシントンがPKを失敗したのは残念でしたが、ワシントン自身が阿部勇樹のクロスに反応したゴールで取り返すことができました。

しかし、引き分けたのには、だいぶ運に助けられた面があるのは否定できません。G大阪は攻めるサッカーですが、普段は後ろでゆっくりと回していて、突然スピードアップする緩急の差で攻めるチームです。このスピードの変化に、浦和は対応できなかったのは否定できません。シュートが2本ポストに当たったのにも救われました。今は、優勝への期待を、これからの試合につなぐことができただけでも良かったと思うことにします。
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G大阪戦プレビュー

2007-05-13 11:47:24 | 浦和レッズ
浦和の今節の対戦相手は、リーグ首位のG大阪です。G大阪といえば、マグノ・アウベス、播戸の昨年の2トップに、さらに甲府にいたバレーを補強している攻撃陣が目につきます。Jリーグでは実績十分の彼らといえども、無敵のFWという訳ではありませんが、破壊力は抜群です。

ここのところの起用法から推測すると、マグノ・アウベス、バレーの2トップが考えられますが、彼らにも弱点はあります。まず、バレーはヘディングが強くありません。スピードとドリブルならかなりのFWですが、浦和のDFが本来の調子なら、バレーのスピードを消す守り方はできると思います。

また、マグノ・アウベスは単独突破を狙うより、周りの選手をうまく使って、リターンパスを受けることで機能するFWです。攻略法としては、彼らの苦手な動きをさせればいいので、バレーにはヘディングを、マグノ・アウベスには無理なドリブルをさせればいいと思います。

また、G大阪の試合を昨年あたりから見てきた印象では、強いですがもろいチームというイメージがあります。特に顕著だったのは、昨年のA3の蔚山現代戦で、播戸投入で流れを変えようとしたベンチの意図がわからず、2点ビハインドで焦った後ろの選手がロングボールを蹴ってしまったミスがありました。

播戸は長身FWではないのですから、これでは攻撃が機能せず、結局0-6という惨敗を喫することになりました。ただ、試合内容やチーム状態を比較すれば、今の状態で当たればG大阪の優位は否定できません。浦和は闘莉王が負傷で微妙らしいですが、ACLの激闘の疲労は全選手にあるでしょう。

そのため、浦和が勝つとすれば、どんな形でもいいから先制点を入れて、G大阪の焦りを呼び起こした場合だけだと思います。あと、堅いように見えるG大阪の守備ですが、スピード系は若干苦手にしています。岡野の投入も効果的かもしれません。
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J2時代を戦った戦士(石井俊也)

2007-05-11 20:51:06 | 浦和レッズ
浦和のJ2時代を支えた選手として、現在京都サンガで現役の石井俊也選手がいます。石井は、1998年にペトロビッチと組むダブルボランチの一角として、当時の原監督に起用されました。自由に上がっていくペトロビッチの穴を埋めるのは大変だったと、本人はコメントしていましたが、これができたことで、プロで成功する足掛かりをつかみました。

2000年に浦和がJ2に降格したときに、当時候補選手だったシドニー五輪代表に選ばれなくなるリスクを承知で、浦和に残ってくれたのは、サポーターとして非常に嬉しい決断でした。しかし、これだけ試合を見ていながら、石井の長所は何?と聞かれるとなかなか明確な回答ができませんでした。

それに気付いたのは、J1復帰後の2001年のアビスパ福岡戦でした。当時のチッタ監督は、開幕から3バックや4バックをいじり、なかなか結果が出せませんでした。そんな浦和の初勝利が、この福岡戦だったのですが、チッタ監督が石井に与えた役割が印象的だったので、今でも覚えています。

それは4バックの前の3ボランチの一角で、攻撃のときはボランチ、守備のときはDFという役割を与えていました。このDFぶりが非常に良く、ヘディングでも強さを見せました。3バックでも4バックでも、守備が安定しなかった浦和は、石井をうまく使ってその両者を併用することで安定感を得ました。

その結果、この年の1stステージでは昇格直後のチームにしてはまずまずの7勝を挙げました。しかし、チッタ監督がシーズン途中で、突然の辞任を表明したのは、石井にとって不運でした。後任のピッタ監督が、ボランチに当時若手の鈴木啓太を抜擢し、石井のポジションはDFに移されました。

まだ24歳だった石井を替えて、鈴木啓太を入れるのは賭けだったと思いますが、前へ行くダイナミックさでは鈴木啓太が上回ります。後任のオフト監督も鈴木啓太を起用し、石井はDFでも使われなくなり、この2002年限りで仙台に移籍してチームを去りました。

しかし、浦和で培った運動量と守備力はいろいろなチームで必要とされました。それが、石井が今でも現役でプレーできる理由でしょう。昨年、京都での浦和戦で久しぶりにプレーを見ましたが、また、どこかでもう一度見たいものです。
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