Kobby loves 埼玉&レッズ

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鶴竜、横綱昇進

2014-03-24 20:07:35 | 他スポーツ
最近はサッカー以外のスポーツで書きたいネタが続出しています。終わったばかりの大相撲春場所からのネタです。春場所は大関鶴竜が14勝1敗の成績で優勝して、今日の横綱審議委員会を通過すれば横綱に昇進します。

この昇進は幸運もありました。横綱昇進の内規は「2場所連続優勝またはそれに準ずる成績」ですが、昭和の昔に優勝なしで横綱に昇進した北尾が、不祥事で角界を去る事件がありました。それ以来横綱昇進の基準が厳しくなり、なにがなんでも2場所連続優勝しないと横綱には上げないと相撲協会は頑なになっていました。

しかし、ちょっと前に大関が6人できた異例の番付を受けて、大関が乱立するのは横綱昇進の基準が厳しすぎるからだという意見が協会内部で出ていました。そのため、日馬富士、稀勢の里あたりから「準ずる成績」でも上げようというムードができました。鶴竜も成績は2場所連続14勝1敗と見事ですが、連続優勝はしておらずこの基準が緩んだのに救われた昇進です。

鶴竜はモンゴルから来日して関取になっていた元小結旭鷲山や、今でも現役の旭天鵬の姿をテレビで見て力士を志し、井筒部屋に日本語で手紙を書いて入門したエピソードで知られます。事実、鶴竜の日本語能力は相当高く、日本語の新聞を読めるほどです。

元関脇逆鉾の井筒親方は鶴竜の将来性を高く評価していて、「逆鉾のもろ差しと寺尾の突き押しを兼ね備えた」力士になって欲しいと夢を語っていましたが、正直入幕した頃は横綱になれる力士だとは思っていませんでした。理由は当時の体重が110kgほどの軽量力士だったからです。

当時の鶴竜は、速攻を繰り出したときの相撲のうまさは持っていましたが、突き押し相手に軽量を突かれて押し出される相撲が目立った印象です。こういうタイプが強くなるためには、井筒部屋の先輩、元大関霧島や、モンゴルの先輩、元横綱朝青龍のように筋肉で増量して130kg以上の体を作る必要がありました。

実際、最近の鶴竜は体重も140kgを超え、容易には土俵を割らない粘りを手に入れました。白鵬には全然勝てませんでしたが、先場所の本割りでもろ差しになって勝ち、今場所は立ち合いで突いて勝ち、まさに逆鉾と寺尾の長所です。朝青龍のように、力強い横綱になることを期待したいです。
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無観客試合(3/23浦和対清水)

2014-03-24 08:29:36 | 浦和レッズ
昨日は浦和の無観客試合、清水戦でした。もちろん私は非合法に潜り込んだりはできないので、自宅でテレビ観戦でした。プロサッカーの公式戦は、サポーターの声が既にBGMになっているので、まったく声のしない試合は非常に違和感がありました。こんな試合は二度と繰り返してはならない、そんな思いが強いです。

試合は、清水の2ラインコンパクトサッカーに浦和は苦しみました。普通の4バックのチームが相手なら浦和のアウトサイドが面白いように空くという、浦和のストロングポイントは既に知れ渡っているので、相手の浦和対策は5バックか2ラインコンパクトサッカーが多いです。

5バックだとアウトサイドを数的同数で消しますが、2ラインコンパクトサッカーは浦和の1トップ2シャドーを消すことが目的で、片方のアウトサイドは空きます。Jリーグのレベルなら逆のアウトサイドに正確なロングキックで通すことはできないという前提です。

そのため、1トップ2シャドーに入れられない浦和の攻撃はどうしてもDFへのバックパスが多くなってきます。マークが空くアウトサイドにはもちろん浦和も気づいていますが、この日は右の平川、左の宇賀神の両アウトサイドが不調でした。

また、前半に決められた長沢のゴールも浦和の守備の不徹底が原因でした。ショートコーナーからの大前のクロスに対し、ファーサイドの六平が空く、痛恨のマークミスでした。六平が余裕を持って上げた以上失点は必然と言えました。

清水はトップ下に置いたノバコビッチも機能していました。早めに入れた縦パスを、ノバコビッチはダイレクトで素早くさばいて起点になり、浦和はもっと失点してもおかしくない場面はありました。負けると無観客試合が影響したと言われるだろうと気にしていました。

そんな試合を1-1の引き分けに持ち込めた理由は、平川に代わって後半頭から投入された新人の関根です。清水が引いて守っている以上、後ろを気にするより思い切って仕掛けていいという状況だったのが関根には幸いしました。もちろん、相手の左SBが本来トップ下の河井だった理由はありますが、関根は瞬間的なスピードのあるドリブルで思い切って仕掛け、浦和はチャンスを作れました。

関根は原口の同点ゴールのアシストという明確な成果を出し、途中出場の切り札としてなら使える感触です。あとは90分これを続けられるかどうかですが、新戦力の台頭という明るい要素があった引き分けは、浦和にとって前向きに捉えていいと思います。

また、ミシャ采配では原口の左アウトサイド投入のギャンブルが成功しました。後半に入ると清水の2ラインコンパクトが緩み始め、原口は守備を免除して前に張らせて問題ない状況でした。新たなオプションとして使えそうな感触です。
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