先日終了した大相撲九州場所は、旭天鵬の史上最年長の三賞(敢闘賞)も話題でした。旭天鵬は40歳2ヶ月で、40代の幕内力士は戦後まもなくの名寄岩以来という60年ぶりの記録でした。既に高見山が持っていた幕内最年長勝ち越し記録は塗り替えていますが、まさか三賞を取るほどの活躍をするとは思っていませんでした。
旭天鵬の体を見ると、今でも筋肉はさほど落ちていません。長身を生かした安定した四つ相撲も変わっておらず、本人は「来年の九州場所に来て」というファンの願いは「無理だよ」と言いますが、「とりあえず2場所先の大阪場所まで現役」と近いところに目標を置いています。
旭天鵬はモンゴル出身ですが、日本に帰化しており引退後は親方になることが内定しています。大島親方(元旭国)の定年退職時に後継者を打診されましたが、本人が現役続行にこだわって友綱部屋に移って、今では相撲界の「レジェンド」です。
旭天鵬は今では幕内にたくさんいるモンゴル出身力士の走りです。同期の旭鷲山は既に引退してモンゴルで国会議員ですが、90年代の若貴フィーバーの時代を知る、数少ない現役力士です。朝青龍、白鵬に代表されるモンゴル相撲を知る力士を「即戦力」として採用する部屋が多いですが、旭天鵬はモンゴル相撲の経験者ではありません。
モンゴルではバスケットボールをやっていて、相撲のノウハウは日本で覚えた力士です。朝青龍や白鵬が、たまに「内無双」という、手で膝を引っかけて倒すモンゴル相撲にもある技で勝つことがあるのとは異なり、旭天鵬の取り口は正統派の四つ相撲からの寄りです。
怪我も少ない旭天鵬ですが、一度だけピンチがありました。それは相撲協会から禁止されている車の運転で交通事故を起こして、翌場所を出場停止になって十両に落とされたときです。本人は相当ショックを受けて「辞めたい」と言いましたが、夫人の説得で現役を続けたことがありました。
今では、あとどこまでできるかの勝負でしょうが、気力が続く限り頑張って欲しい力士です。

旭天鵬の体を見ると、今でも筋肉はさほど落ちていません。長身を生かした安定した四つ相撲も変わっておらず、本人は「来年の九州場所に来て」というファンの願いは「無理だよ」と言いますが、「とりあえず2場所先の大阪場所まで現役」と近いところに目標を置いています。
旭天鵬はモンゴル出身ですが、日本に帰化しており引退後は親方になることが内定しています。大島親方(元旭国)の定年退職時に後継者を打診されましたが、本人が現役続行にこだわって友綱部屋に移って、今では相撲界の「レジェンド」です。
旭天鵬は今では幕内にたくさんいるモンゴル出身力士の走りです。同期の旭鷲山は既に引退してモンゴルで国会議員ですが、90年代の若貴フィーバーの時代を知る、数少ない現役力士です。朝青龍、白鵬に代表されるモンゴル相撲を知る力士を「即戦力」として採用する部屋が多いですが、旭天鵬はモンゴル相撲の経験者ではありません。
モンゴルではバスケットボールをやっていて、相撲のノウハウは日本で覚えた力士です。朝青龍や白鵬が、たまに「内無双」という、手で膝を引っかけて倒すモンゴル相撲にもある技で勝つことがあるのとは異なり、旭天鵬の取り口は正統派の四つ相撲からの寄りです。
怪我も少ない旭天鵬ですが、一度だけピンチがありました。それは相撲協会から禁止されている車の運転で交通事故を起こして、翌場所を出場停止になって十両に落とされたときです。本人は相当ショックを受けて「辞めたい」と言いましたが、夫人の説得で現役を続けたことがありました。
今では、あとどこまでできるかの勝負でしょうが、気力が続く限り頑張って欲しい力士です。

