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P.48 僕は演技の時間以外、稽古場で役者やスタッフが
何をしようがとやかく言いません。空いた時間に
稽古場をいつ出ていってもいいし、食事をしてもいいし、
自由にしてもらっても構わない。(中略)
ただ、稽古場で演技の時間が始まったら、全員にしっかり
集中してもらいます。共同作業には全員の共通理解が必要
ですから。
が、こんな単純な当たり前っぽいことが、素人劇団では難しいのです。
月に2回しかない稽古日に、衣装係は各自の動きや衣装を眺めながら
鵜の目鷹の目で改善点を探ります。そして衣装グループの中で私語が
飛び交い、演技の邪魔になるほど。
他にも、毒舌とユーモアが噴出して止まらないグループは、時を嫌わず
面白いチャチャを入れてくれるので、思わず笑っちゃうけれど、
懸命に演技しているメンバーや演出者にとっては邪魔そのもの。
ここがプロとアマの違いで、舵取りの難しいところです。
願わくば、P.53にあるように、
全員のブレインストーミングをスタートさせ、(中略)
どんなことでも躊躇せず、一人ひとりが想いや不安を
口に出す。それを全員で討論しお互いの意見の違いを確認。
そして、新たな方向を共に探っていく。それは深い討論
政治、経済から家族、愛、生きる意味まで。(中略)
日を追う毎に、お互いが理解し合い、それぞれが
作品に関わる意味合いをより深く考え、真摯に向き合える
上のような議論を展開できれば良いのですが、公演日が決まれば、
ひたすら練習(主に合唱と暗譜)に励み、余分な話はできません。
今回はコロナのお陰で、公演日が決まらず、好きなように活動でき、
こんな素敵な本を読む機会もできたので、ラッキーだったのかも。
P.105 舞台と触れることで、考え方、生き方が変わり、ついには
政治や国も動く----そんな力を舞台は持っていると信じたい
私も、「ごまめの歯ぎしり」かもしれないけれど、自分の主張を
脚本や歌詞に乗せて、社会に問いかけたいのです。