自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

引き出す力 2  「集中する」とは?

2020-08-05 05:28:40 | 推薦図書


P.48 僕は演技の時間以外、稽古場で役者やスタッフが
   何をしようがとやかく言いません。空いた時間に
   稽古場をいつ出ていってもいいし、食事をしてもいいし、
   自由にしてもらっても構わない。(中略)

   ただ、稽古場で演技の時間が始まったら、全員にしっかり
   集中してもらいます。共同作業には全員の共通理解が必要
   ですから。

が、こんな単純な当たり前っぽいことが、素人劇団では難しいのです。
月に2回しかない稽古日に、衣装係は各自の動きや衣装を眺めながら
鵜の目鷹の目で改善点を探ります。そして衣装グループの中で私語が
飛び交い、演技の邪魔になるほど。

他にも、毒舌とユーモアが噴出して止まらないグループは、時を嫌わず
面白いチャチャを入れてくれるので、思わず笑っちゃうけれど、
懸命に演技しているメンバーや演出者にとっては邪魔そのもの。

ここがプロとアマの違いで、舵取りの難しいところです。
願わくば、P.53にあるように、
   全員のブレインストーミングをスタートさせ、(中略)
   どんなことでも躊躇せず、一人ひとりが想いや不安を
   口に出す。それを全員で討論しお互いの意見の違いを確認。

   そして、新たな方向を共に探っていく。それは深い討論
   政治、経済から家族、愛、生きる意味まで。(中略)
   日を追う毎に、お互いが理解し合い、それぞれが
   作品に関わる意味合いをより深く考え、真摯に向き合える

上のような議論を展開できれば良いのですが、公演日が決まれば、
ひたすら練習(主に合唱と暗譜)に励み、余分な話はできません。
今回はコロナのお陰で、公演日が決まらず、好きなように活動でき、
こんな素敵な本を読む機会もできたので、ラッキーだったのかも。

P.105 舞台と触れることで、考え方、生き方が変わり、ついには
   政治や国も動く----そんな力を舞台は持っていると信じたい

私も、「ごまめの歯ぎしり」かもしれないけれど、自分の主張を
脚本や歌詞に乗せて、社会に問いかけたいのです。
コメント
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