た~~くさんの有名人の方々の介護体験が綴られた本です。
生まれてすぐに障碍者になり、現在は国会議員とか、
本当に色々な立場の方々の声や体験から学ぶものがたくさん。
忘れたくない頁に付箋を貼っていると、付箋だらけになりました。
どれをとっても、重たい内容なので、今、見返しながら、
どうしてもメモしたいものだけにしていきます。
P.45 この項「高次機能障害に最良のリハビリは、
<病前の当たり前>への再挑戦」鈴木大介・著
圧倒的に足りていないことが三点ある。
1.残存する障害のスクリーニング
2.病前能力と残存能力の把握
3.提供するリハビリ課題の考慮
P.48 多くの当事者が、自身の残存能力を理解できず、
病前の日常に戻れないことで隠れた障害の発見もできず、
貴重な機能回復の機会を逃し、
病前の経験や残存能力を活かすこともできずに苦しんでいる。
復帰できないのは自分の弱さのせいだと自分を責めて、
二次障害で鬱に陥ってしまったり、自死を選ぶケースすらある。
(中略)なんとか適切な支援がなされ、
当事者の苦しさが緩和されることを望む。
昔の考えは、「命さえ助かれば」とか「痛みさえなくなれば」でした。
でも、現実は現在の身体(または将来的に弱っていく身体)で、
仕事をし、普通の生活をしたい!ということです。
でも、現在の日本の医療体制では、人手不足や予算不足も相まって、
なかなか病前の自分を取り戻すことができなそう。
だから、病気にならないよう、、、普段の生活をちゃんと!!
と、肝に銘じながら、もし自分や周囲の人に介護が必要になったら、
もう一度読みたいと思う本でした。