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p.121 このように、体を回復状態に持っていける軽度の有酸素運動ですが、
中枢神経を 刺激して体との連携をスムーズにし、体の癖をリセット
するには、軽い運動の「前」と「後」が重要になります。
疲労に効くとされる「軽い有酸素運動」の前後に、これから紹介する
「リセット」 法を加えることで、「体の癖の矯正」をすると同時に
「疲労回復効果」を高めることができるのです。
これこそ、私がお伝えしたい「動的回復法」です。
いきなり走ったり泳いだりする前に、「ビフォーリセット」を行いましょう。
このビフォーリセットは、中枢神経を刺激し、体の癖をやわらげる効果が
あります。
慢性的な姿勢の歪みで生じた「体のズレ」に神経 レベルで働きかけ、
体の癖をフ ラットに近づけてからのほうが、体から脳(中枢神経)に
正しい体の位置や動かし 方をフィードバックしやすくなり、
走る・泳ぐといった運動も無理なくできます。
そして運動後は「アフターリセット」。
運動すると筋肉は収縮するのですが、
筋収縮が起きたままだと、体はまたバランスを崩しかねません。
縮んで緊張状態にある筋 肉をほぐしてあげましょう。
身体的リラックス効果によって,活動モードの交感神経〟から
〝お休みモード”の副交感神経、への交替がスムーズになる、
という副次的な効果もあります。
「動的回復法」をまとめると、手順は次の通り。
①「ビフォーリセット」で、ついてしまった「体の癖」にリセットを働きかける
②「走る」「泳ぐ」など、ごく軽い運動(有酸素運動)を20分
③「アフターリセット」をして、収縮した筋肉を元に戻す
(運動後1時間以内に)
「会社から帰ってきたらもう時間がない。走ったり泳いだりなんて無理だ」
というと きは、軽い運動はあきらめて、IAP呼吸法とビフォーリセット・
アフターリセッ トをするだけでもOKです。
体の癖への働きかけに加えて、横隔膜を大きく動かすことで、
前述の通り就寝中に ストレスから生じる肩こりがやわらぐ効果があります。
さらに、「横隔膜が内臓を刺 激し、便秘解消」という効果もあり、
肩こり・便秘でお悩みの方にはおすすめです。