私が「金魚姫」を書くきっかけとなったのが「人魚姫」。
ネットでみると、
『人魚姫』とは、デンマークの童話作家アンデルセン原作の童話。
人間の王子に恋をした人魚のお姫様が、その王子様と結ばれる
ために人間へと変身するが、王子の勘違いによって悲恋に終わり、
人魚姫は代償として海の泡となって消える、というストーリー。
ディズニーの”Little Mermaid”は、もう少しドラマティックにするため、
色々なキャラクターが足されて、子供向けハッピーエンドに?
でも、原作は「無償の愛を貫く、純粋な女」として描いています。
現代は「女性が主体性を持って、たくましく生きる」という時代なので、
私にとって、「無償の愛」なんて全くナンセンス。
智恵と工夫で自分の愛を伝えるのが、現代のオンナです。
なので、主人公の金魚姫は、人魚姫と対照的な女性にしました。
つまり、ふくよかで、おっとりとした肝っ玉母さん風。
奇想天外な夢を持つ夫に協力しながらも、自分は自然体で歌を楽しむ。
という訳で、今回のミュージカルは
「人魚姫の純愛を否定する」というのがスタートでした。