p.124 「ガンディーがいたって、結局、インドの
貧困はなくなっていないじゃないか」
「マーティン・ルーサー・キングがいたって・・・・・」
「ブッダやキリストがいても・・・・・」
「ジョン・レノンがいたって、結局
世界は平和になっていないじゃない」
よくそういうことをいう人がいます。
しかし、ガンディーらのようなよき執着を
持ち続けた人がいたから、世界は
この程度の苦しみで済んでいると考えるべきです。
彼らのような存在を心の支えにして平和に生きて
いる人たちが大勢いるから、戦争や暴力がこの程度で
収まっていることを推して知るべしです。
上田紀行教授がこの本を書かれた2015年から10年近くが
経っています。が、世界中に広がった戦渦、暴力、そして
環境破壊は留まるところを知らないようです。
私自身は上記のような人々を同じ愚痴を呟かずにいられません。
ただ一つ言えるのは、
私自身は戦渦に喘いでいる人たちのことを考え続け、
現在のぬくぬくとした状況を享受するだけでは終わりたくない!
できることは、なんでもする!!という気もちでいること。
もっと効率的に何か出来ないものか?と歯がゆい思いですが、
考え続けます。その一つが、
11/16(土)上演予定のミュージカルな中の台詞。
長くなりますが、冒頭部分をご紹介しましょう。
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ナレーション:ここは、天国。談話室ですが、
踊りの練習をしている人もいるんですよ。
タカ:おや、長老殿。珍しく浮かないお顔でございますな。
ケイジ:うむ。困ったことに、例の若いのがストライキを
起こしておってな。
タカ:ほぅ、珍しい。彼は「チャレンジする」という使命を
拒否したいのかな?
ケイジ:いや、分からんでもないよ。
「あんな酷い環境の難民キャンプに何度生まれていっても、
満足に食べられない・教育も受けられない上に、
虫けらのように殺される。
こういう人生に何度もチャレンジする意味が
あるんだろうか?」ってね。
タカ:そういう状況を変えてみせるか、その中で幸せを掴むか、
何かに挑戦するのが ワシらの使命であるんだがなぁ・・・・・
若い魂:そんな使命はでっち上げだよ!
僕たちはただ利用されているだけだ!
確に、ここ(=天国)に帰ってくれば、
命の洗濯はできる。
簡単に死ねば死ぬほど、天国での癒しの時間は長くなる。
地上で長生きすればするほど、たくさんの愛する人と別れ、
苦しみぬいて矛盾や欺瞞と戦わなくちゃいけない。
もう、なんか疲れちゃったよ・・・・・
男声合唱
♪ Panis Angelicus
あきらめない →あきらめたい
夢を見続けていれば →夢を見続けていても変わらない、変えたいのに
変えるのは後の人 → なんのために僕はいるの?
すぐに変わらぬ →すぐに変えたい
君が蒔いた種が育つそのときまで待つだけだよ
→そのときまで待つだなんて・・・・・
https://www.youtube.com/watch?v=Mbi1gxQDBK0&ab_channel=LucianoPavarottiVEVO
上の曲は邦題「天使の糧」というクラシックの名曲ですが、
クラシックのテノール大御所Pavarottiとロック歌手Stingが
美しくハモっています。(作詞は私KoMaria)
この曲に巡り合い、作詞し、ミュー研メンバーと一緒に
練習を楽しめたことは、殆ど世界平和に貢献はしないでしょう。
でも、これを聴いてくれる友人たち、観客の皆さんはきっと
聴かないよりは少しはましに、何かを、何かを感じてくれる?
自己満足で欺瞞かもしれないけれど、
良い音楽と気持ちを倶にできる仲間の有難さを噛みしめています。