生活雑誌『暮しの手帖』の花森安治(1911ー1978)の一冊を読みました。
花森安治
『灯(ひ)をともす言葉』
2013年7月30日 初版発行
発行:株式会社河出書房新社
本書は、花森さんの新聞・雑誌・書籍・対記事から編集・抜粋したものです。
政党や政治に、
けじめがなくなったときが、
独裁者のいちばん生まれやすいときである。
独裁者は、どこの国でも、いつでも、
国民に歓呼されて、登場してくる。
いまの政治家は、そのことを
忘れていはしないだろうか。
〈国をまもる〉とか
〈国益〉とかいいます、
そのときの〈国〉という言葉には、
ぼくらの暮らしやいのちは
ふくまれていないはずです。
どうやら、ぼくらの一票も、
なんのかんのとおだてられながら、
そのじつは、いかにも民主主義にのっとって、
ひろく国民にえらばれた、というカタチを
作り上げるためのダシではないのか。
自民党・公明党の圧倒的な与党が、
日本国を、
アメリカと一緒に戦争をするような国にするのには
断固反対します。
戦争は恐ろしい。
なんでもない人たちを巻きこんで、
末は死までに追い込んでします。
戦争を反対しなくてはいけない。
君はそのことがわかるか・・・・・。