昨日に続いての法然上人のことばです。
『法然全集 第三巻』
1989年12月20日 第一刷
春秋社
問い
浄土の教えを知るには、まず何を見て心にかなうようにしたらよいでしょうか。
答え
経典では『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』を、
浄土の三部経と名付けています。
書き記されたものでは、善導の『観経疎』『六時礼讃』『勧念法門』、
道綽の『安楽集』、慈恩の『西方要決』、懐感の『群疑論』、
天台の『十疑論』、我が国の人では恵心の『往生要集』などが、
常に人の見るものです。
ただし、何もご覧にならなくても、
よく心得られて念仏をを申し上げれば、
往生するのにどのような疑いがおこりましょうか。
問い
それでは、念仏の安心をどのように心得たらよいでしょうか。
答え
三心を具えるようにしなさい。
その三心というのは、
一には至誠心、二には深心、三には廻向発願心です。
来年1月から、
「声明と楽談(座談)」の勉強会をスタートする予定です。
皆さんのご参加をお待ちしています。