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尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

藤の亀戸天神-亀戸散歩①

2014年05月06日 21時58分34秒 | 東京関東散歩
 「亀戸」というのは、秋葉原から総武線で千葉に向かって4つ目の駅である。江東区の北の方の町で、「かめいど」と読む。(どこから「い」が出てくるかということは②の方で書くが、知らない人は「かめと」としか読めないだろう。でも大体の人は「かめーど」と発音していると思う。)駅前に区立のカメリアホールがあり時々行くことがあるが、大部分の人は「亀戸天神」で知ってる町だろう。それと天神前の船橋屋の葛餅。東京のあちこちでお土産で売っていて、東京では葛餅の代名詞となっている。

 天神様だから当然梅も有名だけど、何と言っても亀戸天神は藤。毎年ゴールデンウィーク頃が藤祭りで、屋台もいっぱい出て外国人の観光客も多い。久しぶりに行ってみようかと思い、4月末に訪ねた。久方ぶりなので、藤棚や太鼓橋のかなたに東京スカイツリーが見えるのが新鮮。クリックして藤を拡大してご覧ください。
   
 ちょうど満開に当たった。せっかく撮った藤の写真をもう少し。枝垂れの藤が池にかかるのももきれい。一週間してまた行ってみたら、もう大分終わっていたが、キバナ藤という黄色い藤が咲いていた。
    
 亀戸天神の創建は1662年ということで、これは日本の神社としてはそんなに古くない。東京では湯島天神もあり、こっちは458年創建と言ってるらしい。それは伝説だろうが、南北朝時代には菅原道真を祀っていたらしい。鏡花の「婦系図」でも有名で、知名度だけなら湯島が上かもしれないが、今はビルの中という感じで、亀戸の方に情緒がある。大宰府にならって作られたという太鼓橋藤の花などは江戸時代から有名で、北斎や広重の絵にも描かれている。著作権は関係ないだろうから、ここに示しておきたい。前者が葛飾北斎、後者が歌川広重
 
 入り口の鳥居を通ると、もう屋台がいっぱい。少し行くと境内の最初に太鼓橋。境内はそんなに大きくはないが、太鼓橋も男橋と女橋の二つある。さまざまの碑も立ち並び、見所が多い。太鼓橋の上から藤棚を一望することもできる。写真向きのビューポイントが多いが、「太鼓橋と藤棚とスカイツリー」3点セットがうまくそろう構図は難しい。
   
 本殿の前に「神牛殿」があり、牛の坐像がある。なでるといいらしく、さすっている人がいっぱい。本殿へ向かう途中に「菅公五歳の像」というのもある。本殿前には「文房至宝」とある文房具の碑とか、いろいろ。解説がないとから由来が判らないが、屋台の裏にずらっとある。
   
 境内のはずれの方には、国産マッチの創始者・清水誠の碑とか中江兆民の碑もある。明治期の自由民権思想家として有名な兆民の碑がどうしてここにあるのか、どうも由来が不明らしい。境内に入ってちょっと左側に行くと「筆塚」というのもある。
  
 ということで大体見てきた感じだけど、本殿の写真も最後に。天神だから受験成就を願う絵馬がいっぱいかかっている。ここの池はとにかく亀が多い。鯉より亀が多い。見てると飽きないけど、少し多すぎないか。亀戸だから亀が大事にされてるんだろうけど。祭り中は屋台がいっぱい出てたが、それより大通りに戻って右に行くと船橋屋本店がある。駅にも売店があり、その他角々に船橋屋売店がある感じだけど、食べられるのは本店だけ。でも祭り中などは並ぶこと必至。ここは昔、中学で就職担当をしていた時に、生徒を連れて工場見学に来たことがある。工場というか、裏で実際に作っているところを見せてくれた。就職すればそこで働くことになるわけだから、職場見学。その後、葛餅をごちそうになった。
   
コメント
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