


チェーンソーの切る部分はチェーンとソーを入れ替えたソーチェーン(以下チェーン)と言うので紛らわしい。その歯はのこぎりのように左右に交互についている。そしてチェーンは下の断面図のようにガイドバー(以下バー)の溝にはまって回る。図-1、便宜上歯の向きを右と左を描いた。それと断面は必ずしも図-1のようにはならない。

歯が左右均等に切れないと木を切ってるうちに切断面が段々曲がって図-2のようになる。それだけなら良いけど途中で窮屈になってチェーンが回らなくなる。そうならないようにするには研ぐのが上手くなれば良い、と思っていたらそう単純ではなかった。

下手な研ぎ方のチェーンをずっと使っていると今度はバーが片減りしてしまうという初耳現象。写真-3のようにバーを立てて三角定規を当てると簡単に分かる。そんなことがあるなんて思いもしなかったけど、家だって土台から傾くことはあるわけだ。

何故こんな片減りをするかというと、切断面が曲がるとそれを無理に真っ直ぐにしようと力が入いる。するとチェーンがバーの溝の中で図-2の右側のように傾く。そして強く当たった部分が余計に摩耗。そして写真-3のようになる。こうなると新品のチェーンに交換しても切断面は曲がってしまう。
