どんなに深く眠っても寝返りは何度もする。もし寝返りが出来ないとどうなるか。やがて褥瘡(じょくそう)になる。いわゆる床ずれだけど、褥瘡(じょくそう・とこずれ)の治療の写真を見るとけっこう辛そうだ。で、その三歩手前くらいの状態に今回の入院中になった。まだ赤くなった程度だけど触るとかなり痛い。前にも経験があるけど数ヶ月くらい痛みが残ってたような気がする。意外にもこの程度の事がなかなか治らないのだ。
手術が終わって麻酔から覚めかけた時、ストレッチャーから自分のベッドに移されるのが分った。その時、腰骨のベッドに当る辺りに激痛。翌朝その事を訴えると、手術中は姿勢が変わらないからねぇ、と医師は他人事のように言ってたがそんな事は誰でも分ることだ。手術中、誰かが姿勢を少し変えるとかマットを挟むってことは出来ないものか。謝るという点でいうと、看護婦もベテランの域に達すると採血などで「痛っ!」と言っても「痛点を刺しちゃったみたいだねぇ。」などと解説してくれる、ってそんな解説は後でいい。ごめんとかすまんという言葉、病院では若い看護婦以外からはあまり聞かれないような気がする。
そういえば自分も仕事のミスであまり謝らなくなったな。開発中のコンピュータのプログラムなんて間違いがあって当たり前って意識なのかな。でもないな、何年間も何事も無く動いてものに不具合が見つかった時も「こんな事があるんですねぇ。」などと他人事のように言う事もある。こんな俺も最低じゃん。
で、入院3日目だったかな、仕事が休みだったヨメに電話して午前中は何してたんだと聞くと、写真のようなものを縫っていた、と言う。不覚にもちょっと目頭が・・・ もっともヨメ相手に泣きたくなるのはしょっちゅうだ。今朝、TVでプロ野球のドラフトの話をやってたいた。その中で王監督が台湾出身というのを聞いてヨメは凄く驚いていた。そんな事も知らなかったのか、とオレサマは号泣。だいたい王っていう苗字、ちょっと考えれば・・・ で、上の手製マット、使ってみると痛い所とベッドの当りが弱くなるのでとても具合が良い。久々に仰向けに寝れたのだった。そして今でもまだこれは使っている。
自分は床ずれになったことないですが、自分のじいさんは少しなりかけてました。
結構ヒリヒリ痛むらしく、会う度に「どーにかならんのか」とぼやいていました。
悪化する前に死んだのが、せめてもの救いか・・・。
ボッケニャンドリさんも、お身体を大切になさってください。
奥様のためにも。
今回の入院では鼻から栄養を取るなどプチ老人体験を幾つかしましたよ。それらはみな不快だったり苦痛だったりする事ばかりなので今後、年は取らないようにするぞ、と決意しました、ってそりゃ無理だ。
今のところ心配した術後の後遺症の兆候はなく順調なようです。そろそろ仕事関係者に「退院したよぉ」とカミングアウトしなきゃ。