いろいろの不祥事で世間を騒がせた日本大学・・・。
その日大の理事長に、OBで作家の「林 真理子」氏が就任することに決まったとニュースで知りました。
「愛校心では誰にも負けない」と、大学を再生していく意気込みを語っっていらっしゃるとのことですから、卒業生のみならず多くの方が期待をしていることでしょう。
林氏は、1986年に『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞を受賞し、その後の著書の数はすごいですよね!
それも、恋愛ものから業界もの、エッセイ、歴史ものまで幅広く執筆されていることに驚かされます!
私が林氏の本を読むのは、女性の本音がリアリティーに描かれていて小気味の良さを感じられるからです~(苦笑)
今までに読んだ中で印象に残っている何冊かは、このブログでもUPしてあります。
「白蓮れんれん」
「下流の宴」
「アッコちゃんの時代」
「我らがパラダイス」
「anego」
「小説8050」
一昨日、日大理事長に就任~~のニュースを知りましたが、偶然にも林氏の本を読んでいました。
別に急ぐ必要は、何もないのですが今日急いで読み終わりました~~~(笑)
「マイ ストーリー 私の物語」 林 真理子 著
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林氏の物語は、女性が主人公であることが多いのですが、この「マイストーリー」は、中年の男性が主人公です。
『自費出版で自分史」を出版する小さな会社に勤めている太田が主人公。
地方出身で、離婚して一人暮らしの50歳・・・。でも真面目で心優しい人間です。
「300万円を払っても自分史を出版したい」という依頼者の中には、いろいろの考えの人がいます。
その人たちの原稿から立ちのぼる「妬み」「自意識」「嫉み」「欲望」「野心」・・・人間の隠れた本質がのぞき見えることも多い。
そんな依頼者に対しても誠実に向き合い「今まで点だったものが、自伝を書くことで線になり、未来につながる」と、励まし完成まで持っていくのが彼の仕事です。
ある日、「死んだご主人の自伝を書きたい」と、彼のもとを訪れた美しい未亡人に、心惹かれてしまう。
依頼人は、自らの過去を隠しながら周囲の男性を利用し、芸能界でのし上がろうとします。
そこに嵌った太田の人生は・・・。』
彼が人生をやり直そうとしている時に、父親の死にぶつかります。
父親が隠していた(語ろうとしなかった)過去の一辺が、そのことで分かるのですが・・・。
誰にも知られたくない過去を持っている人・・・多いかも・・・。