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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

ローラの誕生日

2006-02-07 10:37:01 | 好きな本

 今日2月7日は、「絵本カレンダー」によると、『大草原の小さな家』
ローラのお誕生日ということです。ローラ・インガルス・ワイルダー
(1867年2月7日~1957年2月10日)享年90歳。
 
 ローラには女の子がひとり、その後に男の子を授かりますが、産まれてすぐに
死んでしまったので、子どもは娘のローズだけ。そのローズが、母親ローラに、
小さかった時の思い出を文章として残すように勧めて、大草原シリーズが
生まれたのは有名な話。ローラが60歳の時だそうです。
 
 私は子どもの頃、テレビドラマの中のインガルス家が大好きでした。
 メアリーやローラのおさげ、白いボンネット、白いエプロン、小花模様の
ワンピース。とうさんの白いシャツにサスペンダー、バイオリン。かあさんの
作る料理。缶のおべんとうばこと、小脇に抱えた本を持って草原を歩いて行く姿。
丸太の家に、木のベッド。
 どんなに探してみても、子ども時代の私のまわりには、ないものだらけ
だったからかもしれません。

 アメリカ開拓時代の背景や、家族の協力、節約の美徳、物を作る楽しみ、
少女から大人へとローラが成長していく過程。それらのことを、読み物として
楽しめるようになったのは、つい最近のことでした。
 

 『大草原の小さな家』の中で、インディアン居留区に家を建ててしまったため、
1年しか住んでいないのに、別の場所へ移動しなければならなくなった場面が
あります。せっかく耕し、種まきも終えた畑を残していくことは、一家に
深い喪失感を与えます。
 けれども、いつまでもくよくよしているわけにはいきません。出発の前日に、
とうさんは、今まで種芋として残しておいたじゃがいもを、全部食べてしまおうと、
みんなに言います。その時、ローラはこう思います。「大きな損には少しの
得がまじっている、といつもとうさんが言っていたが、本当にその通りだ」

 蒸し返したり、繰言を言ったりしない潔さ。困難さえも挑戦する喜びに
かえていくチャレンジ精神。常に前を向いて歩いていくことを、ローラは
とうさんの姿勢から学び、私たちはローラが残した文章によって、それを
自分の中の指針にもできるわけです。

大草原の小さな家 世界傑作童話シリーズ―インガルス一家の物語 2



大草原の小さな家








大草原の小さな家のキルトのある暮らし

こんな本も出ているようです。
大草原の小さな家のキルトのある暮らし



お料理の本ならこちらも。
大草原の『小さな家の料理の本』
ローラ・インガルス一家の物語から

コメント (16)
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