今日2月7日は、「絵本カレンダー」によると、『大草原の小さな家』の
ローラのお誕生日ということです。ローラ・インガルス・ワイルダー
(1867年2月7日~1957年2月10日)享年90歳。
ローラには女の子がひとり、その後に男の子を授かりますが、産まれてすぐに
死んでしまったので、子どもは娘のローズだけ。そのローズが、母親ローラに、
小さかった時の思い出を文章として残すように勧めて、大草原シリーズが
生まれたのは有名な話。ローラが60歳の時だそうです。
私は子どもの頃、テレビドラマの中のインガルス家が大好きでした。
メアリーやローラのおさげ、白いボンネット、白いエプロン、小花模様の
ワンピース。とうさんの白いシャツにサスペンダー、バイオリン。かあさんの
作る料理。缶のおべんとうばこと、小脇に抱えた本を持って草原を歩いて行く姿。
丸太の家に、木のベッド。
どんなに探してみても、子ども時代の私のまわりには、ないものだらけ
だったからかもしれません。
アメリカ開拓時代の背景や、家族の協力、節約の美徳、物を作る楽しみ、
少女から大人へとローラが成長していく過程。それらのことを、読み物として
楽しめるようになったのは、つい最近のことでした。
『大草原の小さな家』の中で、インディアン居留区に家を建ててしまったため、
1年しか住んでいないのに、別の場所へ移動しなければならなくなった場面が
あります。せっかく耕し、種まきも終えた畑を残していくことは、一家に
深い喪失感を与えます。
けれども、いつまでもくよくよしているわけにはいきません。出発の前日に、
とうさんは、今まで種芋として残しておいたじゃがいもを、全部食べてしまおうと、
みんなに言います。その時、ローラはこう思います。「大きな損には少しの
得がまじっている、といつもとうさんが言っていたが、本当にその通りだ」
蒸し返したり、繰言を言ったりしない潔さ。困難さえも挑戦する喜びに
かえていくチャレンジ精神。常に前を向いて歩いていくことを、ローラは
とうさんの姿勢から学び、私たちはローラが残した文章によって、それを
自分の中の指針にもできるわけです。
大草原の小さな家
こんな本も出ているようです。
大草原の小さな家のキルトのある暮らし
お料理の本ならこちらも。
大草原の『小さな家の料理の本』
ローラ・インガルス一家の物語から