my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

すこしやさしい雨とブエノスアイレス

2006-02-01 16:25:08 | 日々のこと
 天気予報のとおり、今日は朝から雨が降っています。
もうすぐ立春といっても、まだまだ寒く、とても冷たい雨です。

 でも、朝早く外に出たときには、なんだか春の初めに
降るような優しい感じを受けました。まだぽつぽつとしか
降っていなかったせいかもしれませんが。



 ブエノスアイレス。

 あの・・・アルゼンチンの街の名前です。
今日の天気とはまるで関係がないのですが、なぜかこの
言葉が、頭に浮かんでくるのです。

 ブエノスアイレス。

 小学校の1年か2年の頃、『母をたずねて』という物語の中
で、初めてこの言葉を知りました。遠く離れているお母さんを
探しに行く男の子の話、だったと思います。(『母をたずねて
三千里』のアニメもできていなかった頃です)

そのお母さんが居る街がそこなのか、それとも男の子が
住んでいた街がそこなのか、まるで覚えていないのですが、
その言葉の持つ響きが異国の匂いを伴って、妙に記憶の隅に
貼りつきました。もちろん、一度も行ったことないのですが
なんだかへんな親近感さえ持っています。


 今から、もう12年ぐらい前のこと。
ブエノスアイレス出身の男の子と話す機会がありました。
NYの英会話学校で。それは私にとって、感激するできごと
でした。だって、ブエノスアイレスが、たぶん最初に覚えた
(認識を伴って)外国の街の名だったのですから。
そんな話まで、できればしたいなあと思っていました。
けれど、20代前半の彼の関心事は、私と私の友達(韓国出身)
が、何語でしゃべっているのかということと、(日本語と
韓国語の区別がつかない、もしくは、そんなに顔が似ている
のに、どうして同じ言語をつかわないのか、という疑問)
日本では、ナイキのシューズはなんて呼ばれているの?
ということでした。

 やはり、ブエノスアイレスは、日本からはとっても
遠いのだと思い知らされましたが、その言葉が持つ特別な
匂いは、まだ胸の中に残っています。

 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする