音楽の喜び フルートとともに

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子孫に美田を残す

2009-09-09 21:33:25 | 哲学
実るほど頭を垂れる稲穂かな。なかなか、こうはいかないですが、目指したいです。
今年も近所の田んぼの稲が実っています。きました、きましたイネ科の花粉も。

昨日、NHKで放映されていましたが、スーパー雑草が世界中で繁殖しているそうです。雑草を刈らなくていいように撒いてきた除草剤に、耐性のある草が田や畑に繁殖しだして、田畑を占拠。従来の除草剤が全く効かず、手作業で草を抜かないといけないそうです。
除草剤は、いろいろなものを交替で使うのが望ましいのですが、安価にあげるため、強力なもの一つを使い続けることで、耐性種ができてしまったというのです。これから、高齢化が進む農家が立ち行かなくなったり、海外に依存している食糧の確保が難しくなるかもしれないと指摘していました。

私は子どもが強いアレルギーだったため、食べるものに関心を持たざるを得ませんでした。友達に誘われて入った生協で、除草剤や農薬が子どもの脳や体に強い影響を及ぼすことを知り、除草剤や農薬を減らした米や野菜を買うようになりました。

減農薬をするためには人手の少ない農家が大変なこともわかり、「援農」といって、種まきや、草引きを手伝いに行ったり、そのためにコストが掛かった少し高めの野菜や、米を買い支えるなど、いろいろな自分にできることに取り組んできました。

そんな私にとっては、食糧はスーパーで選ぶものではなくて、「農家と一緒に育てるもの」

とはいっても、不況や、仕事。子どもも成長し、危機を脱してからは、気が緩んで安い早いものを安全より優先して買う頻度が増えていました。しかし、このテレビでスーパー雑草を見て、やっぱり気を抜いてはいけないと意を新たにしました。






水鉄砲であそぼう。

2009-09-08 20:42:46 | 子ども

涼しげな風情で、撮りましたが、名前がわかりません。結構調べたのですが…。気になります。

今朝は、子育てサロン。校区の公立幼稚園をお借りして、水遊びをしました。
先日作成した竹の水鉄砲を手に、幼稚園提供のアンパンマンやバイキンマンの的に向かって水を飛ばしました。

「今日は、水遊びをするって知ってた?」
「ええ、お着替えを持ってきました。」というお母さんや、「え!そうなんですか?」「お知らせにかいてあったんだけど、濡れても大丈夫かな?」「暑いし大丈夫、大丈夫。」

「水遊びしたくなかったら、遊具で遊んでくれてもいいですよ。」

それでも、結局全員が水で遊んだみたい。終わってからお砂場遊びに転じた子どももいて、泥んこになった子もいました。初めは、「えー!するの?」といっていたお母さんも、他のお母さん達も平気で遊ばせているのを見て、「まあ、たまにはいいか。」と変化して、最後には「ああ、楽しかった。」って帰って行くのを見て、私も嬉しかった。

午後からは、CAPの練習。車を夫が乗っていったので、久しぶりに水無瀬まで、電車バスで行きました。
阪急バスがICカードを使えるようになっていて、びっくり…遅いって。
バスは、おつりを要らないようにお金を準備したり、両替に立ったりして怪我する人もいるから、良かったんだろう。
5時に練習が終わって帰ると、7時前。8時までしか吹けない。しかも、おなかすいて力が入らない。
やっぱり夜しか練習できないです。防音室が欲しいなぁ。




音楽の輪

2009-09-07 21:56:48 | 音楽

薄桃色の木芙蓉。今年の芙蓉は、当たり年かな?一つの花が大きいように思います。

今日は、朝から生徒さんが来てレッスン。
先週した、勉強会兼新人歓迎会の感想を聞きました。
防音のピアノ付き貸し教室を借りて、ピアノのSさんを招いて、ランチを食べたり、おしゃべりしながら、日ごろの成果を発表してもらったり、アンサンブルをしたりして楽しみました。

半分以上おしゃべり。大人の生徒さんなので、お話は、多岐に渡り。フリーライターのKさん、看護士のEさん、自力整体のナビゲーターYさん。気づいたら、心や、体に一般の人よりも興味のある集団になっていました。

デュオの練習を続けていたKさんとEさんは、息もぴったり。メリーウィドウからワルツと、ヴィリアの歌を披露してくれました。二人でカラオケルームで練習をしたり、アンサンブルレッスンを受けたり。
まだまだ、アンサンブルを続けるそうです。そのうちどこかでデビューするかも。楽しみです。

Yさんはフルートを初めてまだ数ヶ月ですが、さすが身体のプロ。体の中心線が定まっていて、当たると素晴らしい音がします。これからが楽しみです。

ソロはKさんは、「亜麻色の髪の乙女」Eさんは「ナイチンゲール」Yさんは「白鳥」を、披露。
楽しい一時になりました。

午後はSさんと残りの曲。別日コンサートの選曲をしました。
地域のサロン「ちょこっと」での、演奏を頼まれました。小さなサロンでのコンサートなので、親しみやすい日本の曲を中心に考えました。楽しんでくれるかな?キーボードしかつかえないので、選べる曲が少ないです。結局、持ち越し。また考えます。


練習、練習

2009-09-06 21:04:16 | 音楽

今朝はSさんと、コンサートの打合せ兼、練習。午後も自宅で一人練習。長男は野球の試合。次男と夫は、またまたまたまた森へ。森からのメール、見えるかな?1枚目道の真中に猿。7匹位出没した中の一匹らしい。2枚目は、チョウセンカマキリ、最後はやっぱりクワガタ。見事に大きなノコギリクワガタです。また玄関にケースが増えました。「靴が置けないからガレージに移してよ。」という私に、「まだ、気温が高いから、寒くなったらね。」と夫。ガレージには、クワガタさま専用の耐寒用のヒーターがありますが、暑さ対策はまだ。

   

練習は
モーツアルトのフルート四重奏 D-dur 1楽章
ゴーベールのマドリガル
ボルンのカルメンファンタジー

弦楽をピアノとフルートだけに編曲されたものは、ヴァイオリン、ビオラ、チェロのパートを一人で演奏するピアニストが大変。ピアノが万能楽器とは言え、どの音が旋律線なのか、対旋律なのか、アルペジオの一部なのか楽譜を一見しただけではわかりません。今日は、そこのところを、確認しながら進めます。

ゴーベールは二人で何曲もしたので、だいぶこなれてきました。それでも、音色の統一性、強弱のレベル。などなど、課題満載。まだまだこれからです。

ボルンのカルメンは、オペラの空気をどうだすか?過酷な運命を暗示する出だし、ハバネラの変奏、ジプシー音楽のリズム。闘牛士の行進。華やかで、多様な世界をフルートとピアノだけで、表現するのは大変。でも、原曲の持つパワーをボルンは生かしながら、フルートの魅力を存分に発揮させていて、とてもやりがいのある曲です。朝から大汗かいてしまいましたがおもしろくなってきました。

本番は10月初め。後一ヶ月切っています。がんばろう!




恒例しゃぼん玉準備

2009-09-05 23:36:45 | 子ども

木芙蓉にはいろいろな色があります。アオイ科でハイビスカスや木槿(むくげ)も同じ仲間です。

今日は、来週の「音楽であそぼう!」で使うしゃぼん玉のフレーム作り。
この時期のしゃぼん玉は、もう4年続いています。
しゃぼん玉おじさんのWさんは、技術系のサラリーマン。子どもと遊ぶのが好きで、なかなかつぶれないしゃぼん玉液の作成に日々挑戦し、ついに、子どもを入れられるしゃぼん玉液の配合を見つけ、頼まれては、いろんな小学校で、しゃぼん玉をしています。

子どもが入れるシャボン玉のわっかはフラフープに両面テープで液がつきやすいように、ガーゼを巻いたものです。
私達が作るのは、ワイヤーを丸く成形して、持つところを作って、両面テープを巻いてガーゼを巻きます。

100均に材料を調達に行ったら、アルミ、ステンレスどちらも値上がりして、100円で、3個も作れません。ところが、ワイヤーハンガーを見てみると、100円で10本。コレで、10個作れてしまいます。
「よし、こっちにしよう。」

ぐるぐる巻きにして、液を染み込みやすくするガーゼも、一本で2本巻けない。それなら、フェルトでは?
うまくいくかどうかわからないけれど、フェルトを使うことにしました。

後は、おもちゃの網を貼ったラケット2本で100円。セーターを干す大きな丸い網。これでしゃぼん玉つくったら、小さな玉がたくさん出来るはず。楽しみです。

後は、Sさんと一緒に、自宅で、ワイヤーハンガーを成形し、両面テープを貼ってフェルトを巻き…ところが、しまった。両面テープとフェルトの相性が悪い。くっつけても毛足が長いフェルトは、すぐにはがれてきてしまいます。
そうだ、と思いついて、人形の髪をくっつけるグルーガンを取り出し、くっつけると・・・今度はうまくいきました。心配は、フェルトがちゃんと液を吸うかどうか?来週、こうご期待。


梅田でレッスン

2009-09-04 21:14:48 | 音楽

土佐堀に浮かぶ大阪市の環境整備ボート。アスファルトの上より、気持ち良さそう。

水曜日に梅田でレッスンを受けてきました。コンベンションから初レッスン。
「どうですか?コンクール受けに来たいろんな人の演奏を練習の時に、聴けたらよかったのにね。練習の部屋が分かれていたのは残念だったねぇ。」
「そうですね。それでも、前に入った人の音は聴けました。すごくいい音でした。」

「もう、テクニックとかじゃなくてとにかく心と体だと言うことがわかってきました。体のワークを平行して、自分がかなり長期間無理をして演奏してきたことに気がつきました。腰が痛かったり、指が痛かったり、顎関節が痛かったり。無理が普通になって、痛みに気づかないくらいでした。それが、今度のことで、そこを何とかしないといけなくなって、楽に吹けるようにはなってきました。でも、楽にふけるだけでは、だめなんだと言うこともわかってきました。何かプラスしないと…。でも、それが何かは、まだ、よくわからないんです。」

「いいねぇ。そのわからないことがあるのは、いいねぇ。これから、やることがたくさんあって楽しいねぇ。」

「身体をワークの先生に触ってもらって演奏すると、すごいいい音で演奏できたんです。聴いてくれた人も涙がでるって。でも、一人になるとできない。何回かに1回まれにできることもあるけれど、普段はだめ。でも、あの音をだしたのは、私だったのだなぁって。」

「そうだよ。あれはあなただよ、必ずできるんだよ。いいもの持ってるんだから。」

「僕は、今度、1位にならなかった人にそれを見たよ。それから、うまく演奏できなかったけれど、とっても良い演奏をした人がいたよ、良い音でねぇ。4位にも入らなかったけれど、準備不足だったのか間違いが多くてやっと最後まで演奏できたんだけど、そのときはお客さんも拍手でね。でも、音が良くてね。この人がちゃんと準備した演奏をもう一度聴いてみたいって思ったよ。」

先生と話すと、元気になるだけでなく、深い興味を呼び起こされます。
音楽って、底知れない。コンクールで入賞ってしてみたいけれど、それだけでもない。
とにかく今は、もっと良い演奏がしたい。良い音を出したい。音楽を作り上げたい。音楽をもっと育てたい。そして誰かに届けたい。
だって、音楽はやっぱり楽しいから。


現実逃避とともだち

2009-09-03 23:45:00 | 子ども

最高気温30度 まだまだ暑いです。ひまわりも元気。

子ども達も元気。
5時を過ぎても部屋に入って来ない2年生男子二人を発見。

「あーあ。こんなん見たら現実逃避したくなるわ。」思わず独り言が出てしまいました。
そこにいた4年生のAくん、3年生のBさん。
「ゲンジツトウヒって何?」
「えーっと、あんまり現実がひどいと、逃げたくなるってこと。」
「じゃあ、アレ見て、どうなるの?先生、他の先生にいじめられるの?」
「いやー、そういうことじゃなくて。二人がちゃんと言うことをきくように、先生能力がないから出来ないし。外に出したままじゃ、だめだし。もう、あんまりだから、現実から離れて夢の世界に行っちゃいたくなるってことだよ。」

「ふーん、覚えとこ。じゃあ、おれ呼んで来たるわ。」
「新しい言葉覚えたわ、私も呼んで来たるわ。」
いつもは、先陣きってルール違反をしている二人が、2年生二人をおんぶしたり促したりして、部屋の中にいれてくれました。
「本当にありがとう、助かったわ。」
こんなこともマレには起こります。

4年生男子二人が、2年生二人を引き連れて、4年生男子一人を、からかったり、小突いたり。
止めようと間に入ると、私の足の隙間から、蹴りを入れようとします。
「ちょっとまって、何か嫌なことがあるんだったら、聞きますから、口で話してください。」
「殴る蹴るは無し。」

「だってな、こいつがわるいんや。」
「そんなんちがう。」
「ちょっとまって、順番に聴くから、怒鳴るのも無し。泣いて話すのも無し。話したくない人は、向こうに行ってもいいよ。ここでは、普通に穏やかに話して下さい。」
「先生はAの味方なんや。」
「先生は誰の味方もしません。誰かが悪いなんていってないでしょ。順番に聴くから話してください。」

Aくんと4年生の一人Bくんは3年生のときはともだちだったけれど、4年になってから、Bくんは友達、友達とAくんにひつこく誘われるのが嫌になった。CくんはBくんが迷惑しているのを見て、加勢しようと思った。
2年生二人もそんなAくんの言動にいらいらして、加勢した。
AくんはそんなBくんに裏切られたような気持ちになって、意地になって誘ったし、みんなを蹴ったりした。

「やられたらやり返す。」Cくんは言います。
「仕返しはOK?動物みたいやね。」
「先生、動物のことわかっとらんな。動物はめっちゃち強いし、牙があって弱いものはたべるんやで。」
「そう、強いよね。でも、動物は仕返しのためには殺さないんだよ。自分が生きるために殺すんだよ。」
「仲が良かったけど、嫌になることってあるよね。その気持ちわかるよ。ひつこくされて嫌になることもあるわ。友達を助けたいってのもわかるよ。」
「それで、これからどうする?児童会はずっとあるし、その間中、二人はいるし、こういうことを繰り返す?殴りあったり、暴言を吐いたりってどう?」
「わかった。殴るのはやめる。Aがきたら、よけることにする。」
「暴言は?」
「言わない。」

「さて、Aくんは、どうする?」
「だって、僕は、悪くないよ。友達になりたいだけだよ。」
「そうだね。悪くないよ。でも、人の気持ちは変えられないよ。AくんがずっとBくんが嫌だなって思うことを繰り返したら、BくんはまたAくんの友達になってくれるだろうか?」
「ぼくはわるくないのに・・・。」Aくんは泣き続けました。
「Aくんはわるくないよ。こういうのは本当につらいね。」

「さて、Aくん。Bくんだけが友達じゃないよ。先生が友達じゃだめかな?」
「大人が友達なんてないよ。」隣でみていた子が言いました。
「そんなことないよ。大人だって子どもと友達になれるよ。」

「先生と、部屋に帰ってレゴしようか。」
「うん。」
「つらい?わかるよ。そうやって、先生も、たくさんの友達になりたい人と別れてきたよ。」

4年生は10歳、ティーンの始まり、思春期の入り口。
友達関係の甘さもつらさも抱きしめて、少しづつ大人になるのです。


デニス・ブリアコフ リサイタル

2009-09-02 20:45:47 | コンサート

今日は、梅田でレッスン&Kさんとデュオの練習。
淀屋橋の上を歩いていると、環境整備のボートが大阪の町をきれいにする為の船らしいです。暑い中、水上のおじさんたちは気持ちよさそうに見えました。
 大阪市役所を通ると、役所の駐車場の前に看板を持った男性が立っていました。「一日1000円」平松市長も役所の人も、借金削減に努めているようですが、ため息まじりに「あの金でなにが買えたか?」と思ってしまう世代です。

お金があるか、無いかに関らず、お金の使い方でその人の文化がわかる。といった人がいました。そして、すべての文化は、予防である、と。治療や、罰ばかりではなく、心や体を健康に保つために、美しいものや、元気になるもの。人と関り、人の尊厳をとりもどしてくれるもの。そういうことにお金を使って欲しいと思います。

コンベンションで最終に参加したのが、デニス・ブリアコフ リサイタル
1981年、クリミア生まれ ピアノ 中村純子
広い胸郭と安定した腹。がっちりとした骨格で全くぶれがなく、タンギングも細かい動きも明瞭に聞こえました。
J.Sバッハ パルティータは、アクティブ。生きの良い楽しいバッハでした。
ベームのグランド・ポロネーズはテンポ良く華やか、ちょっとベームにしては真面目。
フォーレは重厚。
白眉はチャイコフスキーの協奏曲 Op35一楽章。ヴァイオリンの編曲ものですが、とにかくすごい。こんなフルートは初めて聴きました。
格闘技、それも柔道や合気道のような感じが・・・。とにかくスペシャル。よかったです。


邦人フルート作品集Ⅲより

2009-09-01 21:14:22 | コンサート
邦人作品を集めたコンサートがコンベンション中ⅠⅡⅢとありましたが、他のものと重なって最後のⅢ、それも、初めの3曲だけしか聴けませんでした。

高田信一(1920~1960年)作曲、「フルートのための5つの抒情詩」 フルート 清水信貴 ピアノ 藤田 雅
抒情詩というのは、感情や思考を事物や、風景、歴史などに掛けて表現する詩の形態です。5つの曲はそれぞれにストーリーがあります。清水さんのさわやかな音色と曲が合っていて、抒情詩の空気よくでていました。

松平頼暁(1931~)作曲 「ガッツェローニの為の韻」 フルート独奏 増本竜士
「ガッツェローニ」ってなんだろう?空気だけ吹き込んだり、声を入れながら吹いたり、バンブーチャイム、シンバル、ドラム、目覚まし時計を独奏者が一人で演奏します。おもしろかった。でも、演奏者はパワーがいるだろうな。作曲者は声の部分は男性の声を想定しているのだろうと思います。女性の声では合いそうに無いです。

松平頼則(1907~2001年)「フリュートとピアノの為のソナチネ」 フルート 益田善太 ピアノ 石橋尚子
さっきの曲とうって変わって、覚えやすいメロディー、わかりやすい形。親しみやすい曲を奏者ものびのびと演奏して感じが良かったです。

後は、平尾貴四男、廣瀬量平の曲が2曲。体が二つ欲しかったです。